キヤノンEF-S55-250mm F4-5.6 ISはズーム全域で実用的な性能

LensTip.comにキヤノンEF-S55-250mm F4-5.6IS のレビューが掲載されています。

Canon EF-S 55-250 mm f/4-5.6 IS - lens review

  • 手振れ補正の効果は実測で2.7段分。AFはまずまずの速度で比較的静か。AF精度には問題があり11%ピントをはずした
  • 中央の解像力はピークで37lpmmで、このクラスでベストのレンズが記録した43lpmmには遠く及ばないが、一般向けの5倍ズームとしては極めて肯定的に評価できる性能。250mmでも、性能の落ち込みは大きくなく十分に実用的
  • 周辺部の解像力はしっかりした値で、ニコンの55-200VRとはズーム全域で中央部・周辺部ともほぼ同等の性能
  • 色収差は安価なズームレンズとしては素晴らしい値で、大きな問題はない。唯一、250mmのみ平均的なレベルの色収差だが、それ以外の範囲では低い値
  • 歪曲は55mmで0.37%のタル型、250mmで1.07%の糸巻き型で、ライバルのニコン55-200VR(1.65%)より優秀
  • 周辺光量落ちは、55mm開放で32%(-1.1EV)で極めて大きいが、F8まで絞ればほぼ完全に解消する。250mm開放では31%(-1.09EV)で、F8まで絞れば許容範囲になる。素晴らしい性能ではないが、ニコン55-200VRよりはよい値
  • フレア・ゴースト耐性は問題はなく、70-200mmクラスのLレンズよりも良好で、ニコンのライバルよりも優秀
  • 300ドルで買えるレンズとしては性能がよく、アマチュアにはよい選択。しかし、プラスチックの鏡筒は内部でレンズをしっかり固定できておらず、光軸が傾くので画面の左右で描写性能に違いがでている

 

やわな作りのズームはガタが出て光軸がずれてしまうことがありますが、このレンズもそういった傾向があるようですね。とはいえ、サンプルを見る限り、キットレンズとしては十分によく写るレンズで、価格を考えたら上出来と言っていいのではないでしょうか。