オリンパスM.Zuiko Dgital 17mm F2.8は開放から適度にシャープなレンズ

SLRGearにオリンパスM.Zuiko Digital 17mm F2.8のレビューが掲載されています。

Olympus 17mm f/2.8 M.Zuiko Digital (Tested)

  • F2.8では中央はシャープだが、周辺部は甘い。F4に絞ると中央部は若干解像力が高くなり、周辺部の甘さも基本的に解消する。F5.6ではわずかに改善するが、F4とF5.6の差は気付かない程度
  • 色収差は非常に大きく、中央部は問題ないが、周辺部では色ずれが目立つ
  • 周辺光量落ちは開放で1/2EVで大きな問題ではない。F4では1/3EVになるが、絞っても1/4EVを下回るレベルにはならない
  • 歪曲は画面全体で0.2%のタル型で周辺部では0.4%のタル型。必要なら後処理で容易に補正できる
  • AFは非常に高速で、無限遠から近接域まで1秒もかからない。動作音も極めて静か
  • 光学的には並外れて素晴らしくはないが、開放から適度にシャープ。携帯性の点からE-P1とこのレンズの組み合わせを倒すのは困難。価格も安く、とても魅力的

 

このレンズは、LensTips.comのレビューでは、歪曲が大変に大きく周辺光量落ちもかなり大きいというテスト結果だったことを考えると、このレビューでは収差補正後のデータを計測していると思われます。両方のレビューを比較してみると収差の補正状況がよくわかって興味深いですね。

光学性能的には特別に優れているわけではないですが、比較的安価で携帯性重視のレンズであることを考えれば、十分な性能だと思います。