キヤノンEF85mm F1.2Lは驚くほどのクオリティの写真が撮れるレンズ

LensTip.comにキヤノンEF85mm F1.2L II USMのレビューが掲載されています。

Canon EF 85 mm f/1.2L II USM - lens review

  • このレンズは焦点距離の割りに本当に大きくて重い。鏡筒の作りはとても頑丈。AFは静かで高速だが、MFリングの感触は好みではない
  • 大部分の50-85mmの大口径レンズは開放での解像力に何らかの問題があるが、このレンズはF1.2の開放から中央部は基準値の30lpmm近辺で十分に実用的な画質。F1.4では32lpmmを超え、F4では44.9lpmmで過去最高の値を記録
  • 周辺部の画質は、APS-Cでも開放では十分ではないが、F2まで絞ると良好になり、それ以上絞ると見事な値でF5.6では40lpmmに達する。フルサイズでは開放では20lpmmにさえ達せず問題があるが、F2.8-F4まで絞ればシャープな画質になる
  • 色収差は開放付近ではごくわずかで、絞ると若干大きくなるが低いレベル。フルサイズの周辺部では絞ると中程度のレベルになるが、不満はない
  • 歪曲はAPS-Cでは0.28%のタル型でごくわずか。フルサイズでは1.03%のタル型でチャート上では見えるレベルだが、実写では問題ない
  • 周辺光量落ちは、APS-Cの開放では27%(-0.91EV)でF2まで絞れば完全に解消する。フルサイズでは開放で51%(-2.1EV)とかなり目立つが、F2まで絞れば22%になりF2.8で5%になる
  • ゴースト・フレア耐性はよくはなく開放付近では目立つ。絞ると若干よくなるが、安価なレンズと比べてもよくはない。コマ収差は非常に大きい
  • 開放からシャープで驚くほどのクオリティの写真が撮れるが、高価なのでEF85mm F1.8のユーザーが買い換える価値があるかというと難しいところ

 

キヤノンユーザーの間ではとても評判のよいレンズですが、ここでもかなり優秀なテスト結果となっていて、特に中央部の解像力は驚くほど高いですね。フルサイズでは開放付近で周辺部の画質にやや問題があるようですが、少し絞ればよくなるので大きな問題ではなさそうです。

ただ、85mmとしては半端な大きさ・重さではないので、体力に自身がない人(管理人もそうですが・・・)には少々厳しいレンズかもしれませんね。