シグマ30mm F1.4 EX DC HSMは周辺部の画質がウィークポイント

LensTip.comにシグマ30mm F1.4 EX DC HSMのレビューが掲載されています。

Sigma 30 mm f/1.4 EX DC HSM - lens review

  • 中央部の解像力はとてもよく開放から基準の30lppmを超え許容できる画質。絞ると急速に解像力は高くなり、F4-5.6ではこの焦点距離の単焦点レンズとしては素晴らしい結果
  • 周辺部は開放では基本的に使えない画質で、良好な画質にするにはF5.6まで絞る必要がある。周辺部の画質の評価は低い
  • 周辺光量落ちはAPS-Cで35%(-1.26EV)で、F5.6以上に絞れば問題がなくなる
  • コーティングは優秀で逆光に強い
  • AFは高速で静か(ソニーとペンタックスマウントは音がして遅い)だが、AF精度にばらつきがある
  • 色収差はもう少し小さくなることが望ましい
  • 歪曲はAPS-Cで-2.10%、フォーサーズで-1.46%で非常に大きい
  • 非点収差は非常に大きく、コマ収差も目に付く
  • 鏡筒の作りはよく、周辺光量落ちや色収差などのいくつかの点を考慮してもこの価格を払う価値がある。小さいセンサー(APS-Cとフォーサーズ)のデジタル一眼を使っているすべてのユーザーに有用なレンズ

 

解像力のチャートを見る限りでは、中央部は良好ですが、周辺部の解像力は低めで、ある程度絞らないと満足する解像力にならないようです。サンプルを見ても開放付近では、周辺部はかなり甘い描写のようです。

また、絞ってもそれほどカリカリにはならないので、四隅までカリカリっとした描写を望む人には、あまり向いていないレンズかもしれません。ボケを生かした雰囲気のある写真を撮りたい人に、最適なレンズかもしれませんね。