キヤノンEF70-200mm F4L ISはすべての点で完璧に近い性能のレンズ

PhotozoneにEF70-200mm F4L IS の15MP機(EOS 50D)での再テストが掲載されています。

Canon EF 70-200mm f/4 USM L IS - Retest @ 15mp

  • 歪曲はズームレンズとしては非常に小さく、70mmで軽いタル型(0.6%)、200mmで軽い糸巻き型(0.6%)
  • 周辺光量落ちは70mmと135mmでは開放から認めなれない。200mm開放では-0.65EVで気付くレベルだが、通常は心配する必要はない
  • 中央部の解像力はとても良好で、いくつかのピークでは最高レベル(excellent)の範囲に入る。周辺部の解像力もズーム全域でとても良好
  • このレンズは800万画素機でのテストでは驚異的な解像力を見せたが、1500万画素のセンサーではズーム全域で均一で良好な性能を示しているものの、もはやセンサーにロックンロールを躍らせるようなものではない
  • 色収差はピークでも0.9ピクセル前後で非常によく補正されている。これは、通常は問題にならない値
  • 鏡筒の作りも素晴らしく、すべての点で完璧に近い性能のレンズだが、価格が高くなってしまったのが唯一の問題点

 

全体的に文句のない素晴らしい性能ですが、解像力の面では1500万画素のAPS-Cセンサーだとさすがに余裕十分とはいかないようで、中央部でギリギリ最高レベル(excellent)の範囲に入ってくる程度の結果になっています。1800万画素の7Dだと、このレンズが"普通の解像力"になってしまいそうですね(^^;