ニコンAF-S DX 16-85mm F3.5-5.6G VRは画質は良好だが欠点も多いレンズ

LensTip.comにニコンAF-S DX 16-85mm F3.5-5.6G ED VRのレビューが掲載されています。

Nikon Nikkor AF-S DX 16-85 mm f/3.5-5.6G ED VR - lens review

  • 中央の解像力はズーム全域で非常によい値。F5.6まで絞れば44-46lpmm(※基準値は30lpmm)に達し、非常にシャープで良好な画質になる
  • 周辺部は開放時の画質はもう少し欲しいが、絞れば良好な画質になる。絞り開放ではズーム全域で基準となる30lpmmを超えないが、1段絞れば、16-50mmの間では問題がなくなる。85mmだけは若干悪く、中程度の画質しか得ることができなかった。
  • 色収差はズーム中間域ではほとんどないが、ズームの両端では非常に大きくなる
  • 歪曲は広角端で4.15%のタル型で、ライバルと比べて同程度。望遠側にズームすると、歪曲は急激に小さくなり30mmでは0.43%とゼロに近いレベルになる。しかし、望遠側では、また歪曲が大きくなり、85mmでは1.05%の糸巻き型
  • 周辺光量落ちは16mm開放で49%(-1.98EV)で、F4で44%、F5.6で29%と絞っても少ししか改善しない。85mm開放では、37%(-1.35EV)だが、幸いなことに絞れば解消する
  • ゴーストやフレアはズーム全域に目に付き、平均的な性能。600ドルのレンズとしてはもっとよい性能を期待していた
  • AFは十分な性能で、精度も非常によい
  • 画質は良好で大部分の用途に使用できるが、一方で、600ドル以上のレンズなので、ユーザーは、もっと欠点が少ないレンズを期待するのではないだろうか

 

ニコンのDXの標準ズームの中では非常に評判のいいレンズですが、テストでは解像力は優秀なものの、周辺光量落ちが大きいことや逆光耐性がそれほどよくないことなど、いくつかの欠点も指摘されているようです。

とはいえ、サンプルを見る限り、絞り絞り開放時に少し甘くなる以外は、ズーム全域でシャープな描写で、かなり優秀なレンズという印象です。