EF100mm F2.8L Macro ISは従来型の100mmマクロよりわずかにシャープ

SLRGearにキヤノンEF100mm F2.8L Macro ISのレビューが掲載されています。

Canon EF 100mm f/2.8L Macro IS USM (Tested)

  • APS-Cでは開放から画面の大部分で非常にシャープだが、四隅は少し甘くなる。絞ると画質が改善されF5.6では完全にシャープになる
  • フルサイズでは、四隅はAPS-Cよりも更に甘くなるが、それでも周辺部の画質は開放から良好。F5.6まで絞ると最高の性能を発揮するが、しかし、画面全域で完全にシャープにはならない。これは極めて厳しく言ってのことで、(周辺部は)それでもなお非常にシャープだ
  • 色収差はAPS-Cでもフルサイズでも非常によく補正されてる。絞り込むと周辺部の色収差が大きくなるが、それはごくわずかな値
  • 周辺光量落ちはAPS-Cでは最小限で、開放時のみ1/4EV暗くなる。フルサイズでは少し状況が異なり、開放で1EV暗くなる。絞ると改善し、F4まで絞ると1/2EV、F5.6まで絞ると1/4EVになる
  • 歪曲は0.1%以下で無視してよい大きさ。AFは静かで早く、無限遠から最短まで1.25秒。ハイブリッドISは、マクロ域の使用で大きな効果がある
  • 従来からあるEF100mm F2.8 Macroと比べると、ごくわずかに100mm F2.8L ISのほうがシャープだが、どのテスト項目も非常に近い結果。ISが不要なら、(従来型を買えば)数百ドルの節約になるだろう
  • タムロンの90mm F2.8 Macroと比べると、タムロンのほうが開放では若干シャープ。それ以降の絞りではほぼ互角の性能で、タムロンのほうがフルサイズでの周辺光量落ちは少ない。超音波モーターでないのでフォーカス音は少しうるさい
  • シグマの105mm F2.8 Macroと比べると、解像力はほぼ同じ性能で、色収差はシグマのほうが優れている。超音波モーターでないのでフォーカス音は少しうるさい

 

従来型の100mmマクロと比べると着実に性能は向上しているようですが、それほど大幅な向上ではなく、ISが不要なら旧型でもいいという結論になっています。

とはいえ、ハイブリッドISはマクロ撮影で非常によく効くようで、個人的には、このISと色乗りのよさだけでもかなり魅力的に感じます。

また、Photozoneのテストではフルサイズで周辺部の解像力が若干低いことを指定されていましたが、ここでも、絞っても周辺部は完全にカリカリにシャープ(quite tack-sharp)にはならないというテスト結果が出ています。ただ、「重箱の隅を突くようなことを言えば」というニュアンスで書かれているので、決して周辺部が甘いというわけではないと思います。