・Nikon 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED AF-S DX VR II Nikkor (Tested)
- 広角端では開放からシャープだが四隅は少し甘くなる。絞っても画質の向上はわずか。ズーム中間域(24-70mm)では旧型に比べて大きく向上している。中央はシャープだが、周辺部は特に35mmでは甘くなる
- 望遠域(135-200mm)は、このレンズの弱点だが、旧型に比べるといくらか改善されている。135mmではシャープなのは中央部の狭い部分だけで、周辺に行くと急激に甘くなる。200mmでも同じ傾向。絞れば改善するが、大きくは改善しない
- 色収差は旧型と同じ結果で、18mmと200mmでは非常に高い値。この他の焦点距離では、よく補正されている
- 周辺光量落ちは、18mm開放で3/4EVで旧型と同じ。大きな問題はない。歪曲は、18mmで1.2%の大きなタル型だが、21mm以降では低い値になる
- 旧型の18-200mm VRと比べると、差は小さく、色収差や周辺光量落ち、歪曲に関しては実質的に同じ性能
- シグマ18-250mm DC OSと比べると、広角~中間域までは同等の性能だが、80mm以降はシグマは周辺光量落ちと色収差がより大きく、ニコンのほうが優れている
- タムロンの18-270mm Di II VCと比べると、広角端の開放ではニコンが若干シャープだが、絞ると同等になる。色収差は望遠域を除けばタムロンが小さく、周辺光量落ちもタムロンが優れている。しかし、歪曲はニコンのほうが若干優れる
18-200mm VR II はコーティングが変わっただけで、基本的に旧型と光学系は同一だと思っていましたが、解像力が結構改善されているので何か変更点があるんでしょうか。それとも、テストしたレンズの個体差でしょうかね。
ライバルとの比較では、シグマの18-250mmには光学性能で勝っているようですが、タムロンの18-270mmには項目ごとによって勝ったり負けたりで、いい勝負のようです。
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