タムロンAF 17-50mm F2.8 VCは旧型(VC無し)よりも少々劣る性能

PhotozoneにタムロンAF17-50mm F2.8 Di II のレビューが掲載されています。

Tamron AF 17-50mm f/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] VC (Canon) - Review / Test Report

  • 歪曲は17mmで3.3%いかなり強いタル型で、VC無しの17-50mmと比べると少し悪い。24mmでは歪曲は大きく減少し、35mmと50mmでは問題はない
  • 周辺光量落ちは17mm、24mm、50mmの開放で1EV以上で目立つ。F4まで絞れば、17mmだけは少し目に付くかもしれないが、大部分の問題は解消する
  • 中央部の解像力は、17mmでは開放から素晴らしい値で、周辺部もよい(good)~とても良い(very good)の境界くらいの値だが、四隅の値は絞っても低い値のまま。少し像面湾曲の問題がある
  • 望遠側では、中央部は非常に高い解像力を維持しているが、周辺部は開放では極めて甘い描写。F4まで絞れば改善するが、F5.6以上に絞ったほうがいい。F8まで絞れば、とても良い解像力になるが、このような大口径レンズとしては(F8というのは)少々遅い
  • 倍率色収差は一番悪い17mm開放時で1.3pxで、この手のレンズとしては非常によく補正されている
  • ボケは概ねとてもスムーズ。ハイライト部分はF2.8では輪郭線がでるが、F4まで絞れば改善する
  • 手ブレ補正は非常に効果的で、キヤノン純正に匹敵する
  • スペック的にはとても有望なレンズだが、VC無しの素晴らしい性能から考えると、少々落ちる。最大の欠点は周辺部と四隅の描写がかなり甘いことだが、F5.6以上に絞れば高画質になる(17mmの四隅は少々甘いが)。色収差が少ないのはよいニュース。いろいろな観点から考えると、EF-S 17-55mm F2.8 ISがこのクラスで一番だ

 

光学性能は5点満点で2.5~3点で最新の低倍率ズームレンズとしては、少々低めの評価です。結論にもある通り、周辺部と四隅の解像力はかなり低めで、旧型(VC無し)と比べると少々劣る印象です。

個人的には手ブレ補正が付くこと自体は大歓迎ですが、これだけ解像力が犠牲になってしまうのでは、手放しでは喜べないかもしれませんね。