キヤノンEF-S10-22mm F3.5-4.5は解像力は素晴らしいが逆光に弱い

ePHOTzineにキヤノンEF-S10-22mm F3.5-4.5のレビューが掲載されています。

Canon EF-S 10-22mm f/3.5-4.5 Interchangeable Lens Review

  • 1510万画素のKiss X3によるテストでは、見事な解像力を示した。10mmでは、開放からすでに(四隅を除いて)最高(excellent)の解像力で、F5.6まで絞ると四隅の解像力も中央に劣らないくらいまで改善する。残念なことに、回折の影響が出るのは早くF8から解像力が落ち始める
  • 14mmでも中央の解像力は素晴らしい(excellent)が、22mmになると中央の解像力はとても良い(very good)になり、四隅の解像力は許容範囲ギリギリにまで落ち込む。しかし、F11まで絞れば、画面全域で良好な解像力になる
  • 色収差は、どの焦点距離でも0.5ピクセルをわずかに超えるレベルで、これは通常のシチュエーションではほとんど問題になることはないだろう
  • 周辺光量落ちは10mm開放で1.9EVでF5.6までしぼればほぼ解消する。22mmでは少し改善し、1.23EV
  • 歪曲は10mmでは極めて強いタル型で4.39%を記録した。しかし、歪曲の形は単純なので補正は容易だ。22mmでは0.239%のわずかなタル型
  • 逆光ではフレアやゴーストは極めて発生しやすく、フレーム内に強い光源があると、明るく大きなフレアが出る。フレームの外に光源がある場合には、前玉に光が当たると、かなりのコントラストの低下がある
  • 逆光に弱いのでフードが必要だが、別売りのフードに35ポンドも余計に払うことに異議があるのは私だけではないと思う。小さなことは置いておくとして、光学性能はハイクオリティで開放から素晴らしい解像力だ。この点だけでも、大いに価値があるレンズ

 

歪曲が4.39%となっていますが、このレンズは歪曲が少ないことで有名なレンズでPhotozoneのテストでも10mmで1.21%なので、これは何かの間違いではないかと思います。

解像力は非常に高い評価になっていますが、四隅だけは少々解像力不足の傾向があるようで、特に望遠側では解像力の落ち込みが顕著です。とはいえ、四隅以外は十分な解像力で、全体としては良好な性能という印象です。

ただ、Photozoneのテストでは、このレンズは15MP機では解像力不足が指摘されていて、ePHOTOzineの結論と異なっているのが少し気になるところです。