トキナーATX 165 PRO 16-50mm F2.8は開放時の画質がウィークポイント

LensTipにトキナーAT-X 165 PRO DX 16-50mm F2.8のレビューが掲載されています。

Tokina AT-X 165 PRO DX AF 16-50 mm f/2.8 - lens review

  • 中央の解像力は開放時を除けば、ズーム全域で40lpmmを大きく超えパーフェクトな結果。開放では極めて甘く、これを避けるには絞るしか無い。残念なことにトキナーの製品は、開放時の画質に関しては良いニュースがない
  • 周辺部の画質は絞り開放時ではとにかく酷いが、F4まで絞れば明確に改善し、F5.6では非常にシャープになることを保証する。50mmでは素晴らしい性能で、F5.6まで絞ったときの性能はハイエンドの単焦点とそう違わない。開放付近での周辺部の画質では(同クラスのライバルでは)、シグマは同じように悪く、キヤノンとタムロンは開放付近でも明らかに良い
  • 色収差は極めて大きく、16mmでは恐ろしいほどの大きさ(約0.25%)だが、幸いにも絞った場合と、長い方の焦点距離では色収差は中程度のレベルまで減少する
  • 歪曲は16mmで-4.10%のタル型で、16mmスタートということもあって同クラスのライバルよりも少し悪い値だが、似たようなレベルと言ってもいいだろう
  • 周辺光量落ちは16mm開放では49%(-1.94EV)に達し、F4でも31%と非常に目立つレベル。F5.6でも23%で、許容範囲のレベルするにはF11まで絞る必要がある。幸いにも中間域では周辺光量落ちは明確に改善する
  • 逆光耐性は、キヤノン(17-55)とシグマ(18-50)と同程度。タムロン(17-50)はより良好な結果
  • AFは超音波モーターを採用したレンズと互角ではないが、比較的速い。AF音ははっきりと聞こえるが、不快ではなくすぐに慣れるだろう。AF精度に関しては、外したのはわずか2%で全く問題ないが、若干の後ピン傾向がある
  • 光学性能はタムロン17-50のほうが優秀で、トキナーのアドバンテージは鏡筒のクオリティだけだ。タムロンはより小さく手軽で、より小さなフィルターを使え、最短撮影距離も短い。トキナーは、なぜ16mmスタートにこだわったのだろうか? 広角を1-2mm広げると著しくコストがかかり、失敗する可能性が高い。現在の価格ではトキナー16-50mmは市場で売れ筋にはならないだろう

 

元記事には、ニコンD200によるとレビューとEOS 20Dによるレビューの双方が掲載されていましたが、ここではD200によるレビューのほうをまとめてあります。

トキナー16-50 F2.8はライバルと比べて大きく・重い割りに光学性能もそれほどでもないということで、ここではかなり辛口な評価になっていますが、広角の1-2mmの差は意外に大きいので、この差を評価しないというのは、少々かわいそうなような気もします。

また、解像力は開放時こそかなり低いですが1段絞ると跳ね上がるので、遠景などの撮影でも問題なく使えそうです。