ソニー70-300mm F4.5-5.6G SSMは300mmでの解像力が少々期待はずれ

ePHOTOzineにソニー70-300mm F4.5-5.6G SSMのレビューが掲載されています。

Sony 70-300mm F4.5-5.6 G SSM Interchangeable Lens Review

  • 鏡筒の作りは、このタイプのレンズとしては実に素晴らしい。AFは非常に速く、応答性にすぐれている
  • 解像力は70mmではとても優秀で、絞り開放から画面全域で良好な解像力。135mmでは、周辺部の解像力が落ちるが絞り開放でも許容範囲で、F11まで絞ればとても良い解像力になる。300mmでは少々期待はずれの結果で、開放ではシャープとは言えない。絞ると改善しF8では中央部は許容範囲内になるが、周辺部はまだ苦しい
  • 色収差はズーム全域で良好に補正されていて、最も大きくなる条件である300mmでも0.5ピクセルを超える程度
  • 周辺光量落ちは、70mm開放では0.924EV、300mm開放では0.89EV。ズーム全域で均一な値で、良好に補正されている
  • 歪曲は70mmでは0.462%、300mmでは0.758%の糸巻き型で大きくはない。歪曲の形はズーム全域で整っているので、後処理で補正するのは容易
  • 逆光耐性は良好で、強い光源が画面内に入る極端な条件で若干のコントラスト低下やフレアがでる程度。深い切り欠きフードは、とても効果的
  • このレンズに関しては複雑な意見を持たざるを得ない。作りは最高で、AFは速く、周辺光量落ち、歪曲、フレア耐性も見事だ。画質は広角側では非常によいが、300mmでは絞らないとよい結果を得られない。これは高い価格設定を考慮すると残念だ。300mmでの性能向上を期待したい

 

70-300mmクラスのズームでは、たいてい望遠端で解像力がかなり落ち込むので、このレンズの300mmが他と比べて特別に悪いというわけではないと思います。

ただ、ソニーの70-300mmはGレンズですし、他社よりもかなり高い価格設定になっているので、望遠端での解像力はもう少しがんばって欲しいところかもしれませんね。