オリンパスZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWDは完璧な解像力

LensTipに、フォーサーズ用の交換レンズ「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD」のレビューが掲載されています。

Olympus Zuiko Digital ED 14-35 mm f/2.0 SWD

  • 鏡筒の作りのクオリティとデザインはハイエンドのレンズに相応しいもので、非の打ち所が無い。ズームリングは大きくスムーズで適度な重さがあり快適。ピントリングは完全な機械式で、このためにボディのスイッチがOFFになっていても、レンズが取り外されていても距離目盛が動く。前玉は回転しないが、焦点距離によってレンズの長さは変わる
  • 中央の解像力は、焦点距離による差はほとんどなく完璧で素晴らしいの一言。F4まで絞ると、51lpmmに達し(基準となる値は34-35lpmm)、単焦点レンズでも実質的にこれを超える解像力のレンズは無い
  • 周辺部の解像力も、完璧と言ってよく素晴らしい値。絞り開放でも解像力は40lpmm近くにまで到達し、余裕を持って良像の基準となる値を超える。絞ったときの解像力は、14mmが23-35mmよりもかなり優れており、焦点距離によって解像力がばらつくのは残念な点だが、この問題は深刻なものではない。フルサイズ用のレンズが基準値を超えないことがあるのと比べれば、オリンパスの優位は明らか
  • 色収差は条件にかかわらず"低い"~"とても低い"の値だが、14mm開放時だけは例外で色収差は中程度の大きさになる
  • 歪曲は広角端で-2.52%のタル型で、目立つが特別に煩わしいものではない。特にフルサイズ用のレンズと比較した場合は、恥じるような性能ではない
  • 周辺光量落ちは広角端で31%(-1.07EV)で目立つ値だが、画角と口径を考慮すれば、この結果を批判することはできない。F2.8では周辺光量落ちは16%、F4では10%に減少し、全く気付かないレベルになる
  • レンズの透過率では、赤の透過率が84-85%のレベルで問題がある。たとえば、シグマやニコンの24-70mm F2.8が90-94%のレベルだったのと比較すると、オリンパスは劣っている。17群のレンズが34面で光に触れることを考えると、各面の光の損失は0.5%だ(ベストのコーティングは0.2-0.3%のレベル)
  • 逆光耐性は平均的で、絞るとフレアが強くなる傾向がある
  • AFはSWDモーターが採用されており、ノイズレスで閃光ように速い。AFを外したのは9%で、AF精度は、E-3とハイエンドレンズという最高の組み合わせとしては若干問題がある
  • フォーサーズでよいボディと最高のレンズを揃えたいと決心したら、オリンパスはそのような希望に応えてくれる。問題は、このクラスで最も高価なレンズなのにワイド単が換算24mmスタートでないことだが、代わりに他のライバルよりも1段明るいという見返りがある

 

F2の大口径ズームにもかかわらず、解像力はズーム全域で絞り開放から驚くほど高い値ですね。周辺光量落ちや色収差なども問題のない値で、光学性能はピカイチと言っていいと思います。さすがにオリンパスの"松レンズ"は高性能ですね。