ソニーPlanar T*85mm F1.4 ZAは絞り開放から並外れて高い解像力

Photozoneに、ソニーPlanar T* 85mm F1.4 ZAのフルサイズ機(α900)によるレビューが掲載されています。

Zeiss ZA Planar T* 85mm f/1.4 ( Sony SAL-85F14Z ) - Full Format Review / Test Report

  • 鏡筒は総金属製で作りは素晴らしい。フォーカスリングは非常にスムーズだが、回転させる向きを変えるときに若干の遊びがある(これはZA16-80mmやZA135mm F1.8と同じ)。フォーカス時にはレンズが繰り出す。AFスピードに問題は無いが、絶賛するようなものではない
  • 歪曲は0.5%のタル型で、このクラスの単焦点レンズとしては標準的。実写では心配はない
  • 周辺光量落ちはF1.4では1.51EVではっきりと目立ち、F2でもわずかに残っているが、F2.8以上では完全に無視してよい値になる。周辺光量落ちは、フルサイズとしては比較的穏やか
  • 解像力は開放から並外れて高く、既に画面全域で"とても良い(very good)"の値。コントラストもとても高い。絞ると更に解像力が上がり、F4以上では傑出した解像力になる。 像面湾曲の問題もない
  • 倍率色収差は、概ねとてもよく補正されている。F1.4では、ピクセル等倍で見ればいくらか色収差が目に付くかもしれないが、プリント上では問題はない。F2.8以上に絞れば色収差は無視してよい値になる
  • ハイライトのボケはF1.4からF2.8までは円形を保っているが、F4では若干崩れる。ハイライトには基本的に輪郭線は付かない。ボケ味は極めてスムーズで均一だが、かなり大きな軸上色収差(ボケの輪郭の色付き)が見られる
  • フルサイズでも素晴らしい成績で、APS-Cのテストのときよりも更に感銘を受けた。開放付近から周辺部までとてもシャープでボケ味もよく、歪曲や色収差も問題ない。従兄弟の(コシナツァイスの)ZF/ZE 85mm F1.4と異なり、開放付近からコントラストがとても高く近接性能も優れている。欠点はボケの軸上色収差が目立つことだが、これは大口径レンズの常だ。価格は安くはないが驚きのレンズだ。強く推薦!

 

フルサイズでも開放から周辺部までとても高い解像力で、かつボケ味も良好と、文句の付けようのない高性能レンズですね。周辺光量落ちや倍率色収差も全く問題のない値です。

コシナツァイスの85mm F1.4と比べると、開放付近の周辺部の解像力で明らかにソニーが上回っていて、同じツァイス同士でも結構違いがあるようですね。Photozoneの光学性能の評価でも、5点満点でソニーが4点、コシナツァイスが3点と1点の差が付いています。