ソニーDT 30mm F2.8 MACROは絞り開放から極めてシャープなレンズ

Photozoneに、ソニー DT 30mm F2.8 MACROのレビューが掲載されています。

Sony 30mm f/2.8 DT macro ( SAL-30F28 ) - Lab Test / Review

  • 鏡筒はマウントを含めて完全にプラスチック製で、作りのクオリティはよくて平均並み。レンズを繰り出すと内側の鏡筒が若干グラつく。AF中にフォーカスリングは回転するが、フィルター枠は回転しない。SAMモーターによるAFは適度に速いが、超高速ではない。
  • 歪曲は約1.2%の軽い~中程度の大きさのタル型で、(マクロの典型的な用途である)複写に使おうとしなければ、通常の撮影では問題はない。
  • 周辺光量落ちは比較的大きく、F2.8では1.5EVを超え、場面によっては問題になるかもしれない。F4まで絞ると最も悪い状況からは抜けるが、問題を解消するにはF5.6まで絞る必要がある。
  • 中央の解像力は開放から既に素晴らしい値(excellent)で、周辺部と四隅はとても良い(very godd)と良い+α(good+)のレベル。F5.6まで絞るとピークに達し、画面の大部分で素晴らしい(excellent)解像力になる。F11以上に絞ると回折の影響で解像力が下がり始めるが、F16ではまだ完全に実用的。
  • 倍率色収差は開放付近ではとても少ないが、絞ると悪化する。F8以上では色収差はより顕著になるが、過度に大きくはならない。軸上色収差はF2.8ではいくらかボケに色ズレが見られ、F4では若干の痕跡が残る。それ以上に絞ると解消する。
  • ボケは開放付近では、ハイライト部分に口径食の影響(猫の目状になる)と強い縁取りが見られる。F5.6まで絞ると改善するが、これはいくぶん遅い。ピント位置の前後の領域のボケは、極めてスムーズ。ボケは良い面と悪い面が混在している。
  • DT 30mm F2.8は多くの点で輝いている。多くのマクロレンズ同様に絞り開放から極めてシャープで、色収差も開放付近では少ない。歪曲はマクロレンズの平均よりも大きいが穏やか。ボケはスムーズだがハイライトの縁取りが不満で、これがたぶんこのレンズの最も弱い部分だ。200ユーロ未満の価格は、性能の面から掘り出し物。

 

光学性能の評価は5点満点で3.5~4点で、低価格の単焦点レンズとしてはかなり高い評価となっています。中央の解像力はF4でグラフの棒が天井に届いてしまうほどで、非常に優秀ですね。周辺部も必要十分な解像力だと思います。ボケに関しては、少し硬い感じがしますが、うるさいとまではいかないので許容範囲内でしょうか。