ペンタックスK-rは最初のデジタル一眼として真剣に検討すべきカメラ

DigitalCamera Reviewに、ペンタックスK-r のレビューが掲載されています。

Pentax K-r Review

  • シャッターラグは0.04秒で、このカメラのユーザーの用途には十分な速さ。AFの速度は0.19秒で、これはK-rのライバルたちと非常に近い値。連写は6.4コマ/秒でクラス最速ではない(※比較対象にα55があるためです)が、全体的に見て他に負けていない。
  • AFは、暗い場所でも一貫して速く正確で、コンティニュアスAFも多くの場面で良好に機能する。顔認識は良好だが、ロックするまでに2-3秒ほどかかる。
  • 画質は素晴らしく、ハイライトやシャドーのディテールがとても良好で、輪郭もシャキっとしている。デフォルトの色再現は、明るくて力強く、申し分なく色乗りが良い。ダイナミックレンジは広く、総合的なバランスに優れている。オートホワイトバランスは信頼できる。
  • 感度はISO200-12800(オートでは200-800)が設定できる。ISO200では明るい色で、ノイズは非常に低いレベル。ISO400でも画質はとても良好だが若干ポップな感じが少なくなる。ISO800ではノイズが目立って多くなり、ディテールのロスが見られる。ISO1600ではかなりノイジーになり、ISO3200では色が平板になりコントラストも落ちて、色ノイズが増す。
  • 動画は露出が適切で、色再現も正確。テスト撮影は薄暗い場所で行ったが、条件が悪くても結果は素晴らしいものだった。
  • 目新しいものは特に無いが、それは必ずしも悪いことではない。すべての人が不必要な機能やめったに使わない機能を満載しているカメラを欲しがっているわけではない。光学性能がよくてやりたいことが正確にできる信頼のおけるカメラを欲しがる人もいる。既にキヤノンやニコンのデジタル一眼に投資している人は、K-r に乗り換える理由はあまりないが、最初のデジタル一眼の購入を考えている人は、勢いでニコンやキヤノンを買ってしまう前にK-r を真剣に検討すべき。
     
    よい点: 価格設定、素晴らしい画質、しっかりとした作り、高い性能
    悪い点: HDMI出力が無い、ニコンやキヤノンと比べるとレンズの選択肢が限られている

 

K-r は確かにα55のような目新しさはないかもしれませんが、K-xのウィークポイントを丹念に見直したとても完成度の高いモデルに仕上がっているという印象です。画質は素性のよいソニーの12MPセンサーなので、低感度から高感度まで安心して見ていられますね。