ソニーがセンサー上でHDR合成を行ってダイナミックレンジを拡大する技術の特許を申請中

エンジニアの嗜みで、ソニーの撮像素子に関する特許が紹介されています。

・Sony ダイナミックレンジを拡大した撮像素子に関する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ソニーが、イメージセンサーのピクセルから複数の信号を同時に読み出すことによって、ダイナミックレンジを拡大する技術に関する特許を出願中。ソニーのパテントは、カメラのダイナミックレンジを飛躍的に向上させるもの。
  • 露光の途中で信号を読み出し、露光が最後まで終わった時点で更に信号を読み出す。電荷蓄積部を用いることでこれが実現出来る。こうすることで、露出の異なる複数の信号を得られる。
  • HDR合成をハードウェア処理の段階で行ってしまうので、構図のズレや、被写体ブレ等のデメリットが浮上しない。

 

パナソニックもセンサー上でHDRを実現する技術を開発しているようですが、ソニーの特許はこれに対抗するもののようですね。この特許を使ったセンサーが製品化されれば、コントラストの強い被写体でも白飛びや黒つぶれをあまり気にせずに撮影できるようになるかもしれません。

最近のソニーは有機三層センサーや120fpsで録画可能な高速なセンサーなどを開発していて、カメラだけではなくセンサーの開発にもとてもアグレッシブですね。これらの技術が採用された超高性能なセンサーの登場が楽しみです。