・Nikon 複数のダイナミックレンジに切替可能な撮像素子に関する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)
- ニコンが面積の異なる複数の画素を組み合わせてダイナミックレンジや感度の制御を可能にしたイメージセンサーの特許を出願中。画素の配置を工夫しており、偽色の目立ち難い構造になっている。
- 受光面積が異なる複数(3個以上)の画素を、一つの画素単位とする。 画素単位には、大きな面積を持つ親画素、小さな面積を持つ子画素が含まれる。画素の組み合わせによって、ダイナミックレンジや感度を制御する。
- 原理は富士フイルムのハニカムSRと同じ。親画素に低輝度側を、子画素に高輝度側を担当させることによってダイナミックレンジを拡大するというもの。富士写の場合は2種類の画素のみだが、ニコンは組み合わせを多数用意することによって拡大の幅を広げた。
以前、ソニーがデータを2回読み出すことでセンサーのダイナミックレンジを拡大する特許を出願していましたが、ニコンもそれとは別の方法でダイナミックレンジの拡大を考えているようですね。
ニコンの特許は富士フイルムのハニカムSRと基本的な考え方は同じですが、画素の組合せ方でセンサーの特性を様々なパターンに変化させられるのが興味深いところです。将来のセンサーはどの方式が主流になるんでしょうかね。
acti
多画素化の発展形の一つでしょうか。偽色抑制処理を見据えた画素配列パターンでもあるとの事ですね。画素欠陥対策にも触れられていますね。大量の欠陥も影響なしとなれば、大型センサーのコストも安くなるでしょうか。高級機には欠陥数の少ないセンサーを、普及機には欠陥満載(実害少)センサー搭載でお安く、みたいな方向も期待できるでしょうか。
AT-X
これって、いわゆる、アクティブDライティングのことですね。以前使っていたSONYのDROのことですね。Dレンジ拡大機能に複数のやり方がある、とは知りませんでした。
77/4
素子そのものの感度の差を利用するので、撮影後に部分的に増刊するD-ライティングとは原理が違うかと。(アクティブD-ライティングは白飛びしないように露光痔にわざとアンダーにするだけであとはD-ライティングと同じと思われます)
記事中にあるように富士のハニカムSRの発展形と考えた方が近いでしょう。
しまたぬき
> 画素の組合せ方でセンサーの特性を様々なパターンに変化させられる
というのはいいけど、
将来どんなパタンが有効なのかわからないから、取りあえずどんなパタンでもニコンの特許にひっかかるような形で特許を申請するというのは、他のメーカーによる技術開発を阻害する行為で、普通なら非難されてしかるべきことなんじゃないか、という気がする。
富士のように、自社で開発した具体的な技術について特許を申請するのならわかるんだが・・・あらゆるパタンについてニコンが特許を申請するということは、今後この種の方法でデジカメの画質を向上させる研究は、ニコンが独占するぞ、と宣言したに等しいんじゃないか。
詳しくは調べてないけど、シグマに対する特許侵害の訴訟も、非常に曖昧な、アイデアの段階で特許を申請しておいて、後進メーカーの創意工夫を妨げている可能性だってあるような気がしてきた。今回は、富士が工夫してきた方法を、自社の特許として横取りしようという行為にも見える。
天下のニコンとして、恥ずかしい行為なんじゃないかと思うんだが、どうだろう。
私はニコン使いだけど、ニコンには天下に恥じない王道を歩んで欲しいと思うので、デジカメ業界全体の技術の発展を阻害するような特許の申請は、遠慮してもらいたいと思ったりする。
ただまあ、アメリカあたりでこういう形式の特許が出るかも知れないから、日本のカメラメーカー全体の利益を守るために、業界を代表して、この解釈次第でどうにでも応用できる特許を申請したというのであれば、わからないではないが。
そういうことであるならば、業界全体にアナウンスして、誤解が生じないような状態にするのが、筋ではないか。「私たちが皆さんを代表して特許を取りますから、自由に使って下さい」と。ニコンには、そういう、良心的なメーカーであって欲しいと思うのだが。。。
(もちろん、自社の具体的な技術が流用されているような場合には、闘うのが当然だけれども。)
n
何事もまねばかりで独創性の無い企業は淘汰される
gol
利益の追求が目的ではない財団法人やNPOであればそのような主張が
成り立つかもしれませんが、Nikonはあくまで株式会社である私企業です。
なので競争による利益の追求が出資者である株主の利益になり、ひいては
エンドユーザーの利益になります。逆にあらゆる企業が横並びで同じ物を
造りだしたら、技術開発が止まってしまい、不利益を受けるのはエンド
ユーザーだと思いますよ。
それとアイデアを出すというのもタダではできないです。然るべき技術者を
雇って莫大な研究資金を投入しているのです。そのような資金を使った
アイデアはたとえ戦略的な特許であっても保護すべきです。
その競争がユーザーの利益を生み、ひいては日本の発展につながるのです。
ひろぽん
>しまたぬきさん
特許書いたことがある者の立場からすると、本件はいわゆる”防衛特許”の一種かと思われます。
>ニコンには、そういう、良心的なメーカーであって欲しいと思うのだが。。。
本件は何ら問題ないかと思います。それ以前に出願中であり、まだ特許にもなっていません。今後、審査請求はするかもしれませんが。
634
うちの会社も特許申請しているが、目的はひろぽんさんの言われるように”防衛特許”の一種だと思います。
そうしないと、もの作りが出来なくなる可能性があるので先手を打つわけです。
訴えられる前に申請しておく、これは機構部分も含めてそうですが、同じ様な製品を作っている会社が多い中では製品開発も神経使うんですよね。