ニコンがセンサーの画素の組合せ方でダイナミックレンジを制御する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、種類の異なる複数の画素を組み合わせでダイナミックレンジを制御する特許が紹介されています。

・Nikon 複数のダイナミックレンジに切替可能な撮像素子に関する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ニコンが面積の異なる複数の画素を組み合わせてダイナミックレンジや感度の制御を可能にしたイメージセンサーの特許を出願中。画素の配置を工夫しており、偽色の目立ち難い構造になっている。
  • 受光面積が異なる複数(3個以上)の画素を、一つの画素単位とする。 画素単位には、大きな面積を持つ親画素、小さな面積を持つ子画素が含まれる。画素の組み合わせによって、ダイナミックレンジや感度を制御する。
  • 原理は富士フイルムのハニカムSRと同じ。親画素に低輝度側を、子画素に高輝度側を担当させることによってダイナミックレンジを拡大するというもの。富士写の場合は2種類の画素のみだが、ニコンは組み合わせを多数用意することによって拡大の幅を広げた。

 

以前、ソニーがデータを2回読み出すことでセンサーのダイナミックレンジを拡大する特許を出願していましたが、ニコンもそれとは別の方法でダイナミックレンジの拡大を考えているようですね。

ニコンの特許は富士フイルムのハニカムSRと基本的な考え方は同じですが、画素の組合せ方でセンサーの特性を様々なパターンに変化させられるのが興味深いところです。将来のセンサーはどの方式が主流になるんでしょうかね。