パナソニックLumix G 14mm F2.5 ASPH.は素晴らしい画質だがフレアが出やすい

ePHOTOzineに、パナソニックLumix G 14mm F2.5 ASPH.のレビューが掲載されています。

Panasonic 14mm f/2.5 Lumix G Lens Review

  • パンケーキレンズは小さいものだが、このレンズは本当に極めて小さい。重さはわずか55gで、カメラ一式に加えても全く重くならないだろう。レンズの造りは素晴らしく、金属マウントなので頻繁なレンズ交換への耐久性もある。フォーカスリングは申し分の無い重さがあり、快適にピント合わせができる。フィルター枠は回転しないので、偏光フィルターの使用には理想的。
  • 中央の解像力は絞り開放からすでにズバ抜けた値(outstanding)で、四隅もとても良好な値(very good)だ。絞るに従って画面全体の解像力が若干向上し、F5.6まで絞ると四隅も素晴らしい値(excellent)になる。それ以上絞ると、回折の影響で解像力は低下する。
  • 色収差は開放付近では0.5ピクセルをわずかに超える程度だが、絞るに従って小さくなる。色収差は低いレベルで、大きなプリントや周辺部からのトリミングでも、ほとんど問題はない。
  • 周辺光量落ちは開放で2.03EVでかなり顕著だが、F4以上に絞れば、見た目は均一になる。歪曲は1.51%のタル型で単焦点にしてはかなり大きいが、形は整っているので、後処理で簡単に補正することができる。周辺光量落ちと歪曲は、JPEGではカメラ内で自動補正されるので、これらが容易に目に付くのはRAWで撮影したときだけだ。
  • 逆光ではフレアが問題になることがある。光源を入れて撮影するとフレアが顕著でコントラストが低下するが、光源をフレーム外に出すと回復する。
  • 14mm F2.5は素晴らしい画質で、価格も格安でサイズも極小だ。このレンズはm4/3ユーザーの多く間で愛用されるのは確実だ。逆光ではフレアが出やすい傾向があるが、素晴らしいシャープネスや、色収差の少なさ、造りのよさを考慮すればこれは小さな欠点だ。
  • 良い点:極めて小さいサイズ、素晴らしいシャープネス、素早いAF、色収差が少ない、コストパフォーマンス。
  • 悪い点:画面内に明るい光源が入るとフレアが出やすい。

 

m4/3ユーザーの間では、このレンズよりも同じパナソニックの20mm F1.7のほうが評判がいいようですが、ここでは14mm F2.5もかなり高い評価になっていますね。サンプルでは、中央はシャープですが、周辺部は20mm F1.7と比べると若干甘いような印象です。とはいえ、この大きさ・重さのレンズでこれだけ写れば、十分以上の性能と言ってもよさそうです。