ペンタックス01 STANDARD PRIME 8.5mm F1.9はセンサーの能力を最大限に発揮するレンズ

Photozoneに、PENTAX Q用の単焦点レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME 8.5mm F1.9」のレビューが掲載されています。 

Pentax-01 Standard Prime 8.5mm f/1.9 (Pentax Q) - Review / Lens Test

  • 鏡筒の造りはとても良好。鏡筒の外装は何らかの合金だが、内部はプラスチックだ。重さはわずか36グラムしかない。フォーカスリングはスムーズに動き、ガタつきはまったくない。
  • AFスピードはとても速く、作動音はほとんどしない。MFは液晶が4倍までしか拡大できないので、正確なピント合わせが難しいが、これはレンズではなくカメラの問題だ。
  • 普通は、標準の単焦点レンズにはほとんど歪曲が無いことを期待するだろう。しかし、このレンズは3.3%の非常に大きなタル型の歪曲が見られ、直線的な被写体では容易に目に付く。
  • 周辺光量落ちは開放でもわずか(0.53EV)で、ほとんど問題はない。わずかに絞れば、周辺光量落ちは解消する。
  • MTF(解像力)は、絞り開放でさえ画面全域で非常にシャープだ。性能がピークになるのはF2.8前後で、F4でも性能を維持しているが、F5.6からは解像力が落ちる。
  • 倍率色収差は開放付近ではとても目立つ(F1.9で1.69ピクセル)が、絞るに従って問題は減少する。ペンタックスのレンズは、倍率色収差に関しては比較的弱い。
  • Qシステムは大きなボケを得るのには向いていないが、非常に近距離の被写体なら、このレンズはとてもスムーズなボケを得られる。
  • Qの小さなセンサーには議論があるかもしれないが、ペンタックスはこのセンサーの限られた能力を最大限に発揮するレンズをリリースしている。8.5mm F1.9は、開放からセンサーの性能を十分に引き出しており、F4までは画面全域でムラのない高い性能だ。周辺光量落ちは問題はないが、歪曲はかなり大きい。サイズと重さの点では、このレンズはとても見事だ。

 

解像力は開放から非常に高い値で、四隅までとてもよく解像するレンズですね。また、周辺光量落ちが非常に少ないので、以前の噂(Qのレンズ群はより大きなセンサーに対応しているという噂)通り、Qのレンズはイメージサークルに少し余裕を持たせているのかもしれません。

歪曲は標準レンズとしては非常に大きいですが、Qには歪曲の自動補正機能が搭載されているので、m4/3のレンズと同様に補正を前提とした設計になっていると思われます。