パナソニックが撮像素子を2段重ねにして高感度性能を向上させる特許を出願中

エンジニアの嗜みで、素子を2重に重ねて高感度性能を向上させるパナソニックの特許が紹介されています。

・Panasonic 二重構造の撮像素子で高感度を得る特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • パナソニックが撮像素子を重ねることで受光効率を改善し、高感度性能を向上させる特許を出願中。
  • パナソニックの特許:第1撮像素子と第2撮像素子を受光面に対し垂直方向に重ねる。第1撮像素子は裏面照射型で、カラーフィルタを設けずRGB3色を受光する。第2撮像素子は第1撮像素子よりも画素ピッチが広く表面照射型で、第1撮像素子から射出する光を受光する。カラーフィルターは、一般的なRGGB型ではなくRGBB型のベイヤー配列を用いる。
  • パナソニックが想定している開口率は60%なので、光の取りこぼしが生じてしまう。受光し損ねた光を、色データで取り込むのが第2のイメージセンサー。画素ピッチに余裕を持たせることで高感度に強くし、またカラーフィルタの配列をRGBB型にしたベイヤーセンサーが使われる。 

 

狭画素ピッチのセンサーと広画素ピッチのセンサーを2段重ねにして、それぞれに輝度情報と色情報を受け持たせるというのは、面白い発想ですね。上側のセンサーにはカラーフィルターが無いので、理屈の上ではかなり高感度に強くなりそうです。

ただ、構造が複雑なので実際に製品化するのは大変かもしれませんね。また、第2のセンサーが深いところにあるのでテレセン性の問題も気になるところです。