キヤノンEOS-1D Xの開発に関するインタビューが掲載

デジカメWatchに、EOS-1D X 開発に関するキヤノン開発陣へのインタビュー記事が掲載されています。

インタビュー:キヤノンに聞く「EOS-1D X」のハイエンド戦略

  • (1D系の)高画素のカメラについての要望は認識している。最終的には市場からの要望を見極めて、キヤノンとしてどういったカメラをだすべきなのか、今後考えて行くことになると思う。
  • 広角系のレンズは今後どんどん良くしていくつもりなので望遠、広角ともにきちんと(フルサイズに)対応できると思っている。
  • APS-Hのセンサーは、将来に渡って全く採用しないとは言えないが現状では終了。
  • DIGIC 5は、DIGIC 4の約6倍の高速処理が可能。"+"は、通常のDIGIC 5に比べてさらに約3倍の処理能力がある。DIGIC 4とDIGIC 5+を比較すると約17倍高速になっている。倍率色収差の補正もDIGIC 5+で処理できるようになっている。
  • 1D X は1D Mark IVに比べて、ノイズは感度の全域で2段分減っている。
  • 新しい世代の300mm、400mmのレンズをつけた場合には絞りを3段まで絞っても12コマ/秒の追従ができるようになっている。
  • EOS-1D Xでは、クロス測距点がF4まで対応して最大41点。さらに、F5.6対応測距点も最大21点に対応。AF性能はEOS-1D X の大きなセールスポイントの1つ。
  • AEセンサーに約10万画素のRGBセンサーを採用。単に光の分布を見るだけではなく、人物の顔や被写体の色など特徴的なものを認識することによって、よりAEの精度を上げることができる。
  • 新方式のゴミ除去ユニットはゴミの除去率も向上している。従来方式では落とせなかった大きさのゴミでも払うことができる。
  • DPPの新レンズ補正は、ローパスフィルターによる影響、各種レンズ収差、回折現象に対して、DPPで画像処理を同時に自動で行なうもの。回折現象によってぼやけてしまった画像も相当戻すことができる。
  • ミラーレス市場に関しては、常にウォッチしているが、きょうの時点で言えることは何もない。

 

1D X はセンサー・AF・AE・画像処理エンジン・ミラーボックス・ゴミ除去ユニットなど、新開発のデバイスが満載のカメラになっているようですね。これらの技術が下位機種に降りてくるのが楽しみです。

また、レンズに関して「広角系のレンズは今後どんどんよくしていくつもり」という発言があるので、現在は長玉のリニューアルが続いていますが、来年あたりからは広角系レンズのリニューアルが期待できそうですね。

それから、新しくDPPに採用される「新レンズ補正」ですが、これは注目の新機能になりそうです。1D X 以外の機種にも対応するということなので、現行機のユーザーも「新レンズ補正」の恩恵を受けられそうですね。