キヤノンがレンズの製造誤差やガタによる性能低下を抑える特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの製造・組み立て時の誤差やガタつきによる性能低下を軽減する特許が紹介されています。

・Canon 製造誤差を抑えた100-400mmの特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが100-400mmや70-300mmといった望遠ズームレンズで、ガタや製造誤差による性能低下を軽減する特許を出願中。ガタ、アソビ、製造・組立誤差、経年劣化といった諸々の事情を踏まえて設計しているようなので、発売済みの70-300mmは勿論、発売されるかもしれない100-400mmも安心して購入出来る製品になりそう。
  • キヤノンの特許:レンズの偏心に対する性能劣化敏感度を低くする。第1レンズユニットで像側凹面を作用すると、像側凹面の屈折力が弱くなり、収差変動が小さくなる。これは既知の技術だが、他の光学系も最適化することで、新たな特許に成り得る。
  • 日常品でレンズ程、シビアな製品はない。レンズの位置が少し動いただけで性能が大きく変わる。分解しようものなら、個人では元に戻せない。キヤノンの特許はこの誤差を無視出来るというもので、多少のズレがあっても、大きな問題にはならないようだ。

 

レビューサイトの解像力テストでも、偏芯の影響で本来の性能を発揮していないレンズが非常に多いので、製造誤差やガタによる性能低下を抑える技術の採用は歓迎したいところです。

個人的には、片ボケでレンズを交換するケースが何度かあったので、このようなことがなくなると嬉しいです。あと、この特許が組み込まれているEF100-400mm の製品化にも期待したいところですね。