ソニーDT16-50mm F2.8 SSMはT*16-80mm F3.5-4.5と同程度の画質

Kurtmungerに、ソニーのDT16-50mm F2.8 SSMのレビューが掲載されています。

Full review of the Sony DT 16-50mm F/2.8 SSM lens.

  • SSMによるAFは非常に静かで、動画ユーザーに魅力的だろう。インナーフォーカスなのでフィルターは回転しない。フォーカスリングの回転角は90度で、MFで正確なピント合わせが可能だ。AFはα580では極めて正確だった。
  • 歪曲は広角端ではかなり強いタル型で、後処理でソ補正するのは難しい。歪曲はT*16-80mmよりも若干大きい。望遠側にズームすると、ゼロにはならないものの歪曲は小さくなる。
  • ボケは望遠側では、F4-F5.6に絞ると極めてスムーズだ。ボケのハイライトは同心円状に見えるが、これはうるさいとは思わない。実写でのボケ味は、概ねとてもスムーズだった。
  • 周辺光量落ちは、開放付近では空のような被写体では四隅が暗くなるものの問題はない。
  • 逆光耐性は最近のズームレンズとしては平均レベルで、太陽が画面内に入るか、画面の境界にあると、緑とオレンジの丸型と弓型のゴーストが出ることがある。特に広角端では、フードがある場合でも手でハレ切りをしたほうがいい。
  • 16mmでは中央は非常にシャープだ。F4まで絞れば全域で多少コントラストが向上する。周辺部での色ズレはかなり顕著だが、RAWで撮影すれば後処理で補正することができる。24mmでは特にF4では極めて良好な画質だ。50mmも24mm同様良好で、F4まで絞れば全域で良好なコントラストになる。全体として、Gでもツァイスでもないズームレンズとしてはとても素晴らしい。
  • T*16-80mmとの比較では、16mmではどの絞り値でも大きな違いは見られない。凝視すれば、16-80mmが中央で若干勝っているのが分かるかもしれない。
  • 24mmでの比較では、中央は同程度で差は見られない。画面中間域はF4ではツァイスはそれほどシャープではないが、F5.6まで絞ると16-50mmと同じかそれ以上にシャープになる。四隅は16-80mmは開放ではわずかに霞がかかるものの、どの絞り値でも16-80mmがわずかに良好だ。50mmでの比較では、両者に大きな違いは見られない。
  • このレンズはF2.8-4で素晴らしいコントラスト・解像力で、シャープネスを求めるならあまり絞らないほうがいい。このレンズには2つの問題があり、1つは広角端で歪曲が大きく陣笠状なので後処理での補正が困難なこと。もう1つは周辺部の色収差がズーム全域で大きいことだが、これは後から補正可能だ。
  • 結論として、私はこのレンズを明るいレンズまたはF値一定のレンズを求めるフォトグラファーに強く推薦する。もし、あなたが条件の良い明るい場所で撮影することが多いなら、若干小型軽量で望遠側が長く、同等の画質を持つツァイスT*16-80mmを推薦する。

 

光学性能は良好でSSMも採用されており、メーカー純正としては比較的リーズナブルな価格設定と、なかなか魅力的なレンズに仕上がっているという印象です。

T*16-80mm と光学性能にそれほど差がないようなので、明るさを取るか望遠の長さを取るかで悩ましいところかもしれませんね。ただ、16-80mmはSSMではないので、動画をよく撮る方は16-50mmで決まりでしょうね。

 

[コメントに関するお知らせ] 12月30日と31日のコメントの一部がスパムコメントとまぎれてしまい、10数件ほど非公開のままになっておりましたので、遅れ馳せながら本日公開させていただきました。ご迷惑をおかけした皆様、申し訳ありませんでした。