キヤノンが70-300mm F4.5-5.6など4本のDOレンズの特許を出願中

エンジニアの嗜みで、キヤノンの70-300mm F4.5-5.6、100-300mm F4.5-5.6、14mm F2.8、600mm F4の4本の回折光学素子を組み込んだレンズの特許が紹介されています。

・Canon 回折光学素子を用いた70-300mm F4.5-5.6 の特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • キヤノンが回折光学素子を組み込んだ 70-300mm F4.5-5.6、 100-300mm F4.5-5.6、 14mm F2.8、 600mm F4 の特許を出願中。回折光学素子の研究開発は地道に続いているようなので、いつの日か、新型のDOレンズが発売されるのだろう。
  • 70-300mm F4.5-5.6: 12群18枚、UDガラス3枚、回折1面、インナーフォーカス、手ブレ補正。
  • 100-300mm F4.5-5.6: 11群13枚、UDガラス2枚、回折1面、リアフォーカス。
  • 14mm F2.8: 10群16枚、UDガラス2枚、回折2面、インナーフォーカス。
  • 600mm F4: 12群18枚、UDガラス3枚、蛍石1枚、インナーフォーカス。
  • 従来の回折光学素子:回折格子に厚みがある為、光が斜めに入射すると、回折効率が低下する。回折効率が低下すると、フレア、ゴースト、結像性能悪化、コントラスト低下等が発生する。
  • キヤノンの特許:回折格子に別の媒質(紫外線硬化樹脂や微粒子分散材料)
    を密着させることで、厚みを抑える。回折効率の低下を抑制可能。

 

最近キヤノンは、DOレンズ関連の特許を積極的に出願していますね。現行のDOレンズは相当のクセ玉ですが、新世代のDOレンズで逆光耐性などの問題が改善されれば、かなり魅力的な選択肢になりそうです。

あと、今回の特許のレンズでは、後群にDOを採用した広角レンズがあるのが気になるところです。広角でも小型化等のメリットがあるんでしょうかね。