オリンパスOM-D E-M5はこれまでのm4/3機の中で最も高性能なカメラ

dpreviewに、オリンパスOM-D E-M5の詳細なレビューが掲載されています。

Olympus OM-D E-M5 Review

  • 手ブレ補正は、非常に効果的だ。手ブレ補正が5段分の効果という公称は楽観的すぎるが、実写では確実な効果があり、手ブレしそうなほとんどの状況(例えば、換算100mmで1/15秒)で快適に撮影ができる。並行移動の補正機能も搭載されているが、マクロ域での効果はそれほど大きくはない。ISは多少作動音があるが、動画撮影中は静かになる。
  • AFは、シングルAFでは明るい場所では瞬時に近い速さで合焦し、速度が落ちるのは非常に暗い場合のみだ。しかし、コンティニュアスAFはとても遅く、結果も十分に信頼できるものではなかった。これはコントラストAFでは普通のことだが、E-M5が高価なモデルでコンティニュアスAF性能をアピールしていることを考えると、残念な結果だ。
  • JPEGの高感度は、最高感度を除けば素晴らしい画質だ。JPEGエンジンは優秀で、それほどディテールを損なうことなくノイズを消している。ノイズリダクションをOFFにして、シャープネスを下げると、若干ノイズが増えるがより素晴らしいディテールが得られる。
  • E-M5は12MPのPENよりも、トーンカーブが緩やかでよりダイナミックレンジが優れている。E-M5はJPEGではPENやG3よりもハイライトのダイナミックレンジが2/3EV広く、NEX-7と肩を並べている(シャドー側はG3よりも1/3EV、NEX-7よりも2/3EV広い)。これは顕著な改善で、そしてRAWでは更なるハイライトのディテールが得られることを意味している。
  • E-M5の画質は新しいセンサーと素晴らしいJPEGエンジンのおかげで、m4/3の新しい基準となるものだ。APS-Cと比べてセンサーの小ささによる不利を完全に克服できているわけではないが、ほとんど用途で無視できるレベルにまで差は縮まっている。
  • E-M5は、これまで扱ったm4/3機の中で間違いなく最も高性能なカメラで、そして恐らく間違いなく最も好ましいミラーレスカメラだ。コンティニュアスAFがウィークポイントだが、画質に関しては全く不満は無い。E-M5は小さく魅力的で、使っていて楽しく、その写真は一様に楽しめるものだ。無条件で金賞を送りたい。

 

E-M5の総合評価80%はm4/3では最高の点数で、D7000やNEX-7などのAPS-C機と同レベルの高い評価となっています。

高評価の原動力は、なんといっても新型センサーによる画質の改善が大きいようで、高感度ノイズの少なさやダイナミックレンジの広さは、これまでのm4/3のセンサーとは一線を画したものになっているようです。

なお、高感度ノイズに関しては、今回のレビューではあまり具体的なコメントが記載されていないので、比較サンプルのページを参照してみてください。