ペンタックスK-01はクラス最高の画質だがAFが遅い

dpreviewに、ペンタックスK-01の詳細なレビューが掲載されています。

Pentax K-01 Review

  • 動作速度はトップクラスではなく、特にAFは速くない。AF速度は使用するレンズにかなり左右され、40mmのキットレンズが最も速いものの1つだが、18-55mmの16-50mmのズームでもまずまずの速さ(1秒)で合焦した。AFは暗所ではかなり厳しく、合焦に1-2秒かかり、また、かなり頻繁に合焦不能となった。
  • JPEGではISO800までは素晴らしい画質で、ISO1600では若干ソフトになるが問題はない。ISO3200ではノイズが目立ち始め、ISO6400では更に悪化するが、それでもなお大きなサイズのプリントは可能だ。ISO12800では大量のノイズが発生し、ディテールも失われる。ISO25600は予想ほど悪くはないが非常用だ。
  • JPEGのノイズリダクションは非常に優秀で、ディテールの維持とノイズ除去のバランスが超高感度域でさえ良好に保たれている。
  • RAWでは白飛びが少し抑えられ、より好ましい色が得られる。高感度は(夜景などの)光量が少ない場合はRAWを使ってもそれほど改善されないが、通常のライトであれば、RAWのほうがJPEGよりも高感度でずっと実用的な画質が得られる。高感度ではRAWの使用を強く推奨する。
  • K-01の画質は、ディテールが豊富でノイズも少なく、色乗りも素晴らしく、レンズ交換式ミラーレス機の中でベストのクオリティだ。
  • 動画の画質は驚くようなものではないが、多くの人にとって十分だろう。ローリングシャッター効果(こんにゃく現象)は目立つ。
  • ダイナミックレンジは標準の設定では、8.5EVでハイライト側はおおまかに言って3EVだ。トーカーブは大体K-5と同じ。
  • 解像力はJPEGではおよそ2400LPHだが、RAWではほとんど解像限界付近まで解像している。
  • K-01は、素晴らしい画質の大柄でスタイリッシュなカメラだ。このサイズと形状は万人向きではないく、AFは動くモノを撮る人には遅すぎる。Kマウントレンズを持っていて、静物や風景用のフル機能のカメラが欲しいならK-01を検討する価値があるだろう。子供やペットの写真を撮りたいか、もっと小さいカメラが欲しいなら他のカメラを考えたほうがいい。
  • 良い点: スチルの素晴らしい画質、しっかりとした造り、マニュアルコントロールが豊富、HDRとハイライト補正、ピーキング機能、低速度撮影と多重露光機能、カメラ内RAW現象、ステレオ音声と手ブレ補正付きのフルHD動画、クラス最高のバッテリーライフ。
  • 悪い点: AFがライバルに遅れを取っている(特に暗い場所)、ボディが大きい、液晶モニタが明る場所では見づらい、赤目が発生しやすい(除去ツールが無い)、動画のローリングシャッター効果、動画でコンティニュアスAFが使えない、RAWで連写が1コマ/秒に制限される。

 

総合評価は69%でライバルよりも若干低目になっていますが、画質に関してはこのクラスでベストという非常に高い評価になっています。

ボディの大きさとAF性能がウィークポイントとして指摘されていますが、K-01は既存のKマウントを使っている以上、この部分でミラーレス専用のマウント(コントラストAF用の信号ピン)を持つライバルに比べて劣ってしまうのはやむを得ないところかもしれませんね。