ソニーE18-200mm F3.5-6.3 OSS LE はコンパクトな鏡筒が最大のアドバンテージ

SLRGearに、ソニーE18-200mm F3.5-6.3 OSS LE (NEX用の新型高倍率ズーム)のレビューが掲載されています。

Sony E 18-200mm f/3.5-6.3 OSS LE SEL18200LE (Tested) 

  • 解像力は18mmでは開放からまずまずシャープだが、絞っても全く改善しない。ズーム中間域(35-70mm)でも、絞り開放からシャープだが、ここではF8-F11に絞ると若干改善する。望遠域(100-200mm)では開放では四隅が甘くなり、200mm開放では特に四隅がかなり甘くなる。200mmでまずまずの解像力を得るにはF11まで絞る必要がある。
  • このレンズは100mmまでは良好な解像力だが、200mmでは広角側ほど素晴らしくはない。しかし、それでもなお許容範囲内だ。
  • 色収差はいくらか兆候があり、ハイコントラストの領域にマゼンタとブルーの色ズレが見られる。色収差はワイド端とテレ端で顕著で、50-70mmでは最小になる。
  • 周辺光量落ちは18mm開放でのみ顕著で、1/3EV落ちる。それ以外の条件ではそれほど問題はない。
  • 歪曲は18mmでは1.25%の整ったタル型で極めて目立つ。35mmでは比較的低いレベルのタル型(0.25%前後)だが、四隅は糸巻き型になる。100-200mmでは糸巻き型の歪曲が最大(-0.4%)になる。
  • AFはかなり速く、小幅な焦点の変更は極めて速い。フォーカスリングは止まることなく回転する。MFを行うとモニタが7倍または14倍の拡大表示になり、マニュアルフォーカスはとてもやりやすい。
  • 鏡筒は従来型の18-200mmと比べて大幅に小型化され、60グラム軽くなっている。そして直径が100mmから68mmへと顕著に細くなっており、NEXのボディによりフィットする。ズームリングの回転角は90度でスムーズに回転するが、やや固い。ズームの自重落下は見られないが、ズームロックスイッチが付いている。
  • 手ブレ補正は18mmで3.5段分、200mmで2.5段分の効果。
  • (LEではない)18-200mm OSSと比べると、従来型のほうが若干シャープで、若干色収差も良好だが、歪曲は少し目立つ。周辺光量落ちは同等だ。価格も同程度だ。
  • このレンズは高倍率ズームに期待する通りの(あるいは期待よりも若干良い)性能だ。しかし、従来型に対するこのレンズの最大のアドバンテージはコンパクトなサイズだ。光学性能は従来型とほぼ同じか、若干劣っている。NEXには、従来の18-200mmは大きすぎると思っていた人に最適だ。

 

光学性能に関しては従来型の18-200mmのほうが若干優秀という結論になっていますが、ほとんど差はないようなので、おおまかに言ってほぼ同等の性能と考えてよさそうです。

新型のほうが大幅に小型軽量化されていることを考えると、光学性能はかなりがんばっていると言ってもよさそうですね。NEXとの組み合わせでは新型のほうがバランスはよさそうです。