キヤノンEF40mm F2.8 STMは投資する価値のあるレンズ

SLRGearに、キヤノンEF40mm F2.8 STMのレビューが掲載されています。

Canon EF 40mm f/2.8 STM (Tested)

  • APS-C機(7D)によるテストでは、特に絞り開放では、画面の隅々まで素晴らしい解像力だ。F4に絞ると中央はごくわずかにシャープになるが、四隅はごくわずかに甘くなる。この傾向はF8まで変わらない。「ごくわずかに甘い」というのは、テストチャート上の話で実写ではどの絞り値でも極めてシャープに見えるだろう。
  • フルサイズ機(1Ds Mark III)によるテストでは、開放では中央は極めてシャープだが、四隅は若干甘い。F4以上に絞ると、四隅の甘さは完全に解消される。画面全域でカリカリにシャープとは言えないが、実際、とてもシャープだ。
  • 倍率色収差はとてもよく補正されているが、現れる場合は、主に画面周辺部のハイコントラストの部分にマゼンタ/グリーンの色ズレが出る。
  • 周辺光量落ちはAPS-Cでは開放で1/3EVであまり問題はなく、開放以外では目立たない。フルサイズでは状況は異なり、開放でほぼ1EV落ちる。F4では1/2EVまで軽減され、それ以上絞ると周辺光量落ちは1/3EVになる。
  • 歪曲はフルサイズで+0.25%のわずかなタル型で、非常によく補正されている。
  • 新しいSTMモーターによるAFは旧型のレンズよりもずっと静かで、とても速い。フォーカシングでフィルター取り付け枠は回転しない。最大撮影倍率は0.18倍でマクロ性能は平均以下だ。
  • フォーカスリングはフライバイワイヤ(モーター駆動)で、両端で止まらず(重くならず)どこまでも回転する。レンズはフォーカシングでごくわずかに伸びる。
  • EF35mm F2と比較すると、35mmは古いレンズだが、40mmととてもよく似た性能を示している。
  • EF50mm F1.8と比較すると、50mmは四隅が甘いがF2.8まで絞れば40mmと同等になる。
  • シグマ30mm F1.4は少し広角寄りでAPS-Cにしか使えないが、とても良好な性能だ。
  • キヤノンがこのような小さなレンズを作り上げたことはとても印象的だ。解像力と色収差、歪曲は素晴らしい性能で、開放でいくらか周辺光量落ちがあるのはこのレンズのキャラクターと言えるかもしれない。価格を考えると、十分投資する価値のあるレンズだ。

 

小型軽量で安価なレンズですが、APS-Cではもちろんフルサイズでも良好な性能ですね。フルサイズでは、開放では四隅の甘さと周辺光量落ちがあるようですが、パンケーキでこれだけ写れば十分以上の性能と言ってよさそうです。

このレンズは、マウントアダプタを付けてもそこそこの大きさに収まりそうなので、キヤノンの新しいミラーレス機用の交換レンズとしても活躍しそうですね。