シグマMACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMはこのクラスのレンズを探しているなら真剣に検討すべきレンズ

photozoneに、シグマMACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSMのフルサイズ機(5D Mark II)によるレビューが掲載されています。

Sigma AF 105mm f/2.8 EX HSM DG OS macro (Canon EOS) - Full Format Review

  • 鏡筒は金属製で造りは素晴らしい。フォーカスリングは若干重い。
  • HSMによるAFは非常に速く、フルタイムマニュアルフォーカスが可能。テストした個体のAF精度は良好だった。
  • 歪曲は多くのマクロレンズの常で、ほとんど見られず(0.123%のタル型)、心配はない。
  • 周辺光量落ちはフルサイズでも比較的穏やかだが、絶対的な値としては開放で1.7EVでかなり大きい。F4まで絞ると周辺光量落ちは顕著に改善し、F5.6以上では無視してよい値になる。
  • 中央の解像力は開放からF8までは素晴らしい値(excellent)だ。周辺部と四隅は開放では良い(good)~とても良い(very good)の間の値にしかならないが、F8ではとても良い値(very good)に達する。このレンズの解像力はとても良好で、キヤノンのEF100mm F2.8L ISと比べてほとんど遜色ない値だ。
  • 倍率色収差は0.2ピクセル前後で、非常によく補正されている。これは全く心配する必要はない。軸上色収差(ボケの色付き)は通常よりもよく補正されているが、開放では若干の色ズレが見られる。
  • ボケは特に後ボケが良好で、非常にスムーズでとろけるようだ。ハイライトはわずかな輪郭が見られるが、ハイライト内部の描写はスムーズだ。ハイライトの形状は中央では円形だが周辺部は猫の目状になり、これは通常のシグマのレンズよりも目立つ。
  • 105mm F2.8マクロは素晴らしいレンズだ。解像力は概ねとても高く、ボケ味も(周辺部の口径食を除けば)素晴らしい。鏡筒の造りもハイレベルだ。問題点は少なく、低価格だがキヤノンEF100mm F2.8 ISよりもわずかに優れている。このクラスのレンズの購入を考えているなら、このレンズは真剣に検討すべきレンズだ。

 

光学性能の評価は5点満点中3.5~4点(コストパフォーマンスの評価は5点満点)と、良好な評価になっています。このレンズは発売直後は純正マクロと同程度の価格だったため、価格が高いという評価をされていましたが、最近ではかなり価格がこなれてきているので再評価されそうですね。