パナソニック45-150mm F4-5.6 O.I.Sは他のm4/3のレンズほど高性能ではないが価格を考慮すれば良い選択肢

ePHOTOzineに、パナソニックLUMIX G VARIO 45-150mm F4-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix G Vario 45-150mm f/4.0-5.6 Lens Review

  • フルサイズやAPS-C用のレンズと比べるとこのレンズは極めて軽量コンパクトで、重さはわずか200グラムしかない。
  • ズームリングはスムーズに回転するが十分な抵抗があり、下に向けても自重落下は見られない。
  • フォーカシングは、インナーフォーカスでフィルター取付枠は回転しないので、偏光フィルターの使用には理想的。AFはシングルフォーカスモードでは非常に速いが、動体追尾では苦戦するかもしれない。フォーカスリングは申し分のない重さがあり、ピント合わせはとてもしやすい。
  • 手ブレ補正は、150mmで手持ち1/40秒でシャープな画像が得られ、およそ3段分の効果。
  • 45mmの解像力は、中央は開放で既に素晴らしい値(excellent)で、四隅は良い値(good)だ。F5.6まで絞ると中央はピークになるが、四隅はこのレベル(excellent)には達せず良い(good)ととても良い(very good)の中間のままだ。
  • 75mmでは、中央は開放から素晴らしい値(excellent)のままで、四隅はとても良い値(very good)になる。
  • 150mmでは、解像力は明らかに落ち込み、開放では中央も四隅も良い(good)のレベルだ。画面全体の画質のピークはF8からF11で、このとき中央はとても良い(very good)に近いレベルになり、四隅は良い(good)のレベル。
  • 色収差はズーム全域で0.5ピクセルを超えない値で、十分許容範囲内に抑えられており、大きなプリントやトリミングも躊躇なく行える。
  • 周辺光量落ちは45mmで1.59EV、150mmで1.6EVでまずまず。ズーム全域で2段絞れば周辺光量落ちは解消する。
  • 歪曲は45mmで0.125%のタル型、150mmで0.238%の糸巻き型で、極めてよく補正されている。
  • 逆光では、150mmでわずかにコントラストが低下するだけで、コントラストは良好に維持されている。深い円形のフードが標準で付属しており、とても効果がある。
  • このレンズの光学性能は、(特に150mmでは)他のマイクロフォーサーズレンズのように非常に高性能なものではないかもしれないが、安い価格と良好な機能を考えると、それでもなおよい選択肢だ。
  • 良い点: 手頃な価格、軽量、45mm~75mmの中央部の素晴らしい解像力、大きな円形フートが付属している、歪曲が極めて小さい、効果的な手ブレ補正機能、色収差が少ない。
  • 悪い点: 150mmの解像力がもう少し高ければよかった。

 

光学性能は望遠端の解像力があまり高くなく、そこそこと言った感じですが、廉価なキット用の望遠ズームであることを考えれば十分な性能と言って良さそうです。光学性能では45-175mmには及びませんが、あまり荷物を増やしたくない場合は、小型なこのレンズは魅力的かもしれませんね。