ニコンが中心と周辺部で強さの異なるローパスの特許を出願中

エンジニアの嗜みで、ニコンの中心と周辺部でローパスの効果を変更して解像度を揃える特許が紹介されています。

・Nikon 中心と周辺で解像を揃えるOLPFの特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • ニコンが、中心と周辺で異なる分離幅をOLPFに持たせることで、周辺解像を低下させ過ぎない特許を出願中。 結像レンズもまた一種のローパス効果を持っているので、OLPFは中心のみに施せば良い。 今後は単純なローパスレスではなく、高度に最適化されたOLPFが主流になっていくのかもしれない。
  • ニコンの特許: 接合された正負から成るOLPF。中心を厚く、周辺を薄くすることで、ローパス効果が必要とされる中心でローパス効果を強める。
  • ニコンの特許は、レンズの解像が中心と周辺で異なることに着目し、周辺のローパス効果を弱めたようだ。 レンズによってその度合いは異なり、全てのレンズに対応するのは難しいと思うので、平均値が使われるのだろうか。 或いはレンズ毎に最適なローパスキャンセルを施す特許とセットで考えているのかもしれない。

 

 

最近、ニコン、富士、リコー、ペンタックスからローパスレス機が次々と発売され、ローパスレスが流行しそうな気配ですが、一方でα99の多点分離光学ローパスやこの特許の厚さの異なるローパスフィルターなど、進化したローパスフィルターを採用した機種の登場も期待できそうですね。

将来はローパスレス機が主流になるのか、より高性能なローパス搭載機が主流になるのか興味深いところです。