オリンパスがコントラストAFでピントの前後を検出する特許を出願中

エンジニアの嗜みで、オリンパスのコントラストAFでピントの前ピン・後ピンを検出する特許が紹介されています。

・Olympus コントラストAFにおいて前ピンと後ピンを検出する特許(※引用元サイトは閉鎖されています)

  • オリンパスがコントラストAFの合焦速度を改善する特許を出願中。マイクロレンズの高さを複数種類用意することで、合焦、後ピン、前ピンを検出可能とし、位相差AFのような機能を実現したもの。高さの異なるオンチップマイクロレンズを取り付ける製造方法を確立出来れば、コントラストAFのままでも更なる高速化を期待出来そうだ。
  • オリンパスの特許: 1画素につき、1つのマイクロレンズと、RGbGrBの4つの受光領域。画素によって、受光面とマイクロレンズの距離を異ならせる。距離の種類は3種類。ピント位置が3種類になり、合焦、後ピン、前ピンを検出。
  • 既存型の撮像素子でマイクロレンズの高さを変えただけなら、ピント精度が市松模様状に悪化した画像が得られてしまうが、 この特許は1つの画素で完結させているので、この問題が発生しないことがメリット。
  • この特許を使ったμ4/3ボディを実現出来れば、 コントラストAFの単純な速度改善だけでなく、 動体追従性も良くなる。また、一眼レフ化アダプタや、コントラストAFに対応させる専用の光学系、その他何らかの位相差AFを組み込むこともなく、4/3((μ4/3)レンズをストレスなく使えるようになるだろう。

 

ミラーレス機のAFでは、コントラストAFや像面位相差AF、透過ミラー方式のAF以外にもまだ新方式が登場する余地がありそうですね。この特許のAFが、像面位相差AFに対してどの程度のパフォーマンスがあるのかわかりませんが、性能的に劣っていても、製造コストの面でアドバンテージがあれば、製品化される可能性があるかもしれませんね。