ペンタックスK-5 II はハイクオリティで欠点の少ないカメラ

ePHOTOzineに、ペンタックスK-5 II のレビューが掲載されています。

Pentax K-5 II DSLR Review

  • ボディの仕上げのクオリティはとても高い。スイッチ類は遊びがなく、しっかりかつスムーズに動く。SDカードの取り外しがやり難い点は、改善して欲しかった。これはK-5 II の素晴らしいエルゴノミクスで唯一の気になる点だ。
  • カメラの起動はほとんど一瞬(0.5秒)で、指が電源スイッチからシャッターボタンに移動し終わる時までには、準備が整っている。シャッターのレスポンスも素晴らしい(0.05秒)。連写のテストでは、公称のスペックを超え、バッファが一杯になるまでにJPEGで32枚、RAWで26枚撮影することができた(公称ではJPEGで30枚、RAWで20枚)。
  • 露出はK-5とほとんど同じで、私は、常に-0.3EV補正しておくのが好みだ。これは特に中央重点測光では良い結果を得られる。分割測光も同様に一貫して若干露出オーバーだ。
  • AFはK-5よりもわずかに速いが、差はごくわずかだ。注目すべきは、暗がりでもピントが合うことで、これは目で見てMFでピントを合わせられる状況を超えており、とても大きな成果だ。また、ライブビューでもAF速度は改善しているように見える。
  • 高感度ノイズは並外れてよくコントロールされており、多くの用途でISO1600まで何の問題もなく快適に使用することができる。ISO3200以上では、(感度が上がるにつれて)規則的に劣化する。
  • オートホワイトバランスは、概ねとても信頼できた。曇った状況では寒色に傾く傾向があるが、これは、プリセットを使えば補正できる。白熱灯や蛍光灯のプリセットは素晴らしい。
  • 全体的な解像力と画質はK-5で既に確立されていたが、K-5 II はこの水準を維持しており、申し分ないものになっている。
  • キットレンズの18-55mm F3.5-5.6 WR は、シャープで色乗りやフレア耐性が良く、廉価なキットズームとしてはとても良好な性能だ。
  • 動画のクオリティは良好で、内蔵マイクはカメラのノイズをそれほど拾わないようだ。
  • K-5 II は丈夫なマグネシウム合金の防塵防滴ボディを採用したハイクオリティなカメラで、とても刺激的なパンケーキレンズもある。ライバルよりもコンパクトで、操作しやすく、比較的低価格で最高水準にある。気に入らない点はあまりなく、総合的に推薦することができる。唯一の問題は旧型のK-5と機能があまり変わらないことで、もし低輝度のAF性能が不要なら、多分K-5が良い選択だろう。
  • 良い点: 素晴らしい画質、丈夫な防塵防滴の造り、コンパクトなボディとレンズ、キビキビとした操作、ペンタプリズムのファインダー、改善されたライブビュー、ボディ内手ブレ補正、低ノイズ、素晴らしいコストパフォーマンス、低輝度時のAF、多くのフィルター効果、素晴らしい色再現。
  • 悪い点: フルサイズではないこと、ライブビュー時のAFとシャッターレスポンスが遅い、ニコン・キヤノンと比べてレンズが少ない。

 

K-5 IIs の影に隠れてあまり話題にならないK-5 II ですが、ここではコストパフォーマンス以外は全て満点という非常に高い評価となっています。元となったK-5の完成度が高いので、K-5 II はAFと液晶モニタのみの比較的地味な改良ながら、なかなか魅力的な機種に仕上がっているという印象です。

記事では暗所のAF性能にこだわらないユーザーには旧型のK-5を進めていますが、国内ではK-5 II の価格もだいぶこなれてきたので、あえて旧いK-5を選択する必要もなさそうですね。