ソニーDSC-RX1は見事な画質だがバッテリーライフが課題

techradarに、ソニーのDSC-RX1のS/N比とダイナミックレンジのテスト記事が掲載されています。

Sony RX1 review

  • ボディの造りはハイクオリティで、持てばすぐにそれを感じ取ることができる。
  • AFは明るい場所では概ねとても良好で、正確に素早く合焦するが、暗くなるとAFが迷う傾向がある。
  • JPEGのS/N比(ノイズの比率)は、最低感度ではα99や5D Mark III、D800と同程度だが、ISO200を超えると、急に低下し、結果としてここでは明らかに最も低い性能となっている。
  • RAWのS/N比は、JPEGよりもよく、このことは何か強いJPEGの処理が行われていることを示唆している。RX1はほとんどの感度でα99と5D Mark III の下に位置し、ISO6400と12800でのみわずかに上回っている。D800と比べるとISO50で優っているがISO100で劣っており、ISO1600までは抜きつ抜かれつを繰り返しており、それ以上の感度ではRX1が優っている。
  • JPEGのダイナミックレンジは、RX1が他のカメラと比べて最も弱く、最低感度ではα99とD800を下回っているが、5D Mark III は若干上回っている。しかし、ISO100以上では最下位だ。低感度域から中感度域までは他機種との差はわずかだが、ISO3200以上では急激に落ち込む。
  • RAWのダイナミックレンジは、D800と同程度で、中感度域までは同じような値を示している。RX1は中感度域ではα99よりも劣っているが、ISO50、100、6400、12800では優っている。ここでもRX1は低感度では5D Mark IIIよりも強く、ISO800と1600でのみ5D3を下回っている。ISO3200では、RX1とα99と5D3のスコアは同一だ。
  • 解像力テストでは、ISO50のJPEGでは、26前後(2600本前後)だ。
  • RX1はディテールがとても豊富で、色もダイナミックレンジも素晴らしい見事な画質だ。このサイズの入手可能なカメラの中では確実に最高の画質だろう。35mmレンズはストリートフォトグラフィーには良いが、残念なことにこのカメラはバッテリーライフが非常に短い。この問題にソニーが対処してくれれば、更に好ましいカメラになるかもしれない。
  • 好きな点: 美しい造り、素晴らしい画質、ほとんどポケットに入るサイズ。
  • 嫌いな点: 2600ポンドもする価格、バッテリーライフが非常に短いので予備が必要。

 

S/N比とダイナミックレンジのグラフはこちらを参照してください。RX1のS/N比とダイナミックレンジはRAWでは他のフルサイズ機とそれほど差はありませんが、JPEGでは、特に中~高感度で低めの値になっているのが気になるところです。

サンプルを見る限りではRX1のJPEGは素晴らしい画質なので、実写では問題はないとは思いますが、同じソニーの24MP機で透過光ミラーと像面位相差AFを搭載しているα99に差を付けられているのは少し不思議ですね。