オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED75mm F1.8 は開放からウルトラシャープなレンズ

Photozoneに、オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED75mm F1.8 のレビューが掲載されています。

Olympus M.ZUIKO 75mm f/1.8 ED - Review / Test Report

  • 鏡筒は総金属製で、フォーカスリングはスムーズに回転し、クオリテイはとても素晴らしい。鏡筒の造りの点では、このレンズはこれまでのm4/3レンズの中でおそらくベストだ。
  • 安価なレンズではないので、フードが付属しておらず、オプションでかなり高価なのは少々驚きだ。このレンズは防塵防滴ではなく、これがここで我々が見つけた唯一のウィークポイントだ。
  • MSC機構を採用しており、AFは静かで速くスムーズだ。AF精度は非常に高い(とは言え、これはレンズよりもカメラの影響が大きい)。マニュアルフォーカスは他のm4/3レンズ同様にバイワイヤ(モーター駆動)だが、フォーカス機構は極めてよく出来ており、昔ながらのフォーカス機構と比べても遜色ない。
  • 歪曲は0.44%のわずかな糸巻き型で、これはRAWファイルによる補正されていないレンズ自身の歪曲だ。
  • 周辺光量落ちは自動補正ONでは開放でわずか0.5EVではほとんど問題はないが、RAWでは開放で1.1EVでかなり目立つ。少し絞ると、周辺光量落ちは問題なくなる。
  • 解像力は絞り開放からF4までは画面全域で卓越している(outstanding)。F5.6以上では回折の影響が見られるが、F8でもまだとても良好な画質を維持している。全体的に、この結果はこれまでのm4/3機によるテストではベストだ。
  • 倍率色収差は解像力同様に際立った値を維持している(ピークのF1.8で0.19ピクセル)。軸上色収差は、F1.8からF2.8まではとても顕著で、F4でもまだ若干の痕跡が見られる。
  • ボケは前ボケも後ボケも非常にスムーズで素晴らしい。ハイライトのボケ(玉ボケ)はF1.8-F2.8では完璧な円形だが、周辺部では口径食によってわずかに楕円形になる。F4からは絞り羽根の形が見え始めるが、9枚羽根の絞りのおかげて、絞り羽根の形が見え始めるのは比較的遅い。
  • 75mm F1.8 は、これまでテストしたm4/3レンズの中で、他を大きく引き離して最高のレンズで、このレンズは開放からウルトラシャープだ。倍率色収差が非常に少ないことも高い解像感に寄与している。周辺光量落ちは若干大きいが心配はなく、歪曲はほとんど無い。ボケもこれまで見た中で最高だが、ボケの色ズレ(軸上色収差)はいくらか目立つ。鏡筒は機械的にはプロレベルだ。重箱の隅をつつくなら、防塵防滴でないことが批判されるかもしれない。価格は高いが、もちろん大いに推薦する。

 

このレンズは各所で高い評価を受けていますが、Photozoneも例外ではなく、光学性能は5点満点中4.5点という非常に高い評価となっています。解像力は開放からほぼピークに近い性能が出ており、隅まで完璧に解像しているのはすごいですね。倍率色収差も驚くほど優秀です。ウィークポイントは、防塵防滴が採用されていないことくらいでしょうか。