パナソニックDMC-GX7はライバルをしのぐ素晴らしい高感度性能

ePHOTOzineに、パナソニックLUMIX DMC-GX7のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix DMC-GX7 Expert Review

  • EVFは色再現がより正確になっているが、G6やGH3に使用されていた有機ELのEVFほど書き換えは速くない。EVFのチルトは容易に動くが、不意に動くことはあまりなく、収納位置ではしっかりと固定される。EVFは左目でも右目でも快適に使用することができる。
  • カメラの背面から前面まで回りこむ大きなラバーグリップは、広い範囲で把持することができるが、背面に親指を置く膨らみ(サムグリップ)はない。
  • ボディはマグネシウムで、EVFや液晶モニタ、ポップアップフラッシュなどの可動部分は金属製のヒンジが採用されしっかりとしており、造りは極めて良好に感じる。
  • 手ブレ補正は、ボディ内補正よりもレンズ内補正のほうが高性能なので、OISを搭載したレンズ使用時にはレンズ側が優先される。残念なことに、ボディ内手ブレ補正は、録画時には有効にならない。
  • ボディ内手ブレ補正は20mm F1.7 II (換算40mm)使用時に、1/20秒でシャープな画像が得られた。手ブレ補正OFFでは1/40秒が必要だった。
  • フォーカスピーキングは、設定で敏感さやハイライトの色を調整することができる。ピーキングは動画モードでも仕様することができ、オールドレンズを使用する際に極めて有用だ。
  • 液晶モニタは、明るい野外でさえよく見える。チルトは適度な重さがあり、タッチスクリーンを操作しても、強くタッチしすぎなければ(タッチスクリーンのレスポンスが良いので力を入れる必要はないはずだ)動かない。
  • バッテリーライフはCIPA規格で320枚で、まずまず良好に思える。
  • 動作のレスポンスは、起動時間、シャッターレスポンス、フォーカススピード(キットズーム使用時)、連写速度は素晴らしいが、残念なことに20mm F1.7 II はあまりAFが速くない。連写はメカニカルシャッター使用時に5.3コマ/秒で、電子シャッター使用時は9コマ/秒だ。暗所でのAF速度はAFアシストライトと連動して非常に速く合わせることができ、とても素晴らしい。
  • サンプルでは色再現とディテイールはいずれもとても良好だ。露出は信頼でき、野外ではホワイトバランスも一貫していた。
  • 高感度ノイズは、E-M5と比べると、ISO125とISO200では若干ノイズの粒子が少なくスムーズだが、E-M5はよりディテールが豊富。ISO400からISO1600ではノイズはとてもよく似た結果だが、E-M5が若干多くのディテールを保持している。
  • ISO3200でもノイズは同程度だが、GX7は中間調のグレーのノイズレベルが少し高い。ISO6400ではどちらのカメラもディテールが汚れており、よく似た結果だ。ISO12800とISO25600ではGX7が良好な結果だが、どちらのカメラもなるべく使用を避けた方が良い。ISO12800とISO25600のノイズ性能は、GX7がG6から顕著に改善されている。
  • オートホワイトバランスは白熱灯では、若干暖色に傾き、白熱灯のプリセットの方が少しニュートラルだ。蛍光灯ではオートホワイトバランスは極めて良好だ。パナソニックのカメラは蛍光灯のプリセットは用意されていない。
  • GX7は極めて説得力のある仕様で、ボディ内手ブレ補正は、特に他社のレンズを使用する人にとって素晴らしい付加機能だが、動画で使用できないのは残念だ。ミラーレス機の機能や画質が改善されているので、大きな一眼レフの購入を正当化するのがますます難しくなっている。
  • GX7はチルト可能な液晶モニタと、高感度でこれでクラストップだったカメラを打ち負かす素晴らしいノイズ性能の高画質センサーによって、これまでにない体験ができるカメラだ。
  • 良い点: 素晴らしい高感度性能、スチルとムービーの両方で使えるフォーカスピーキング、Wi-Fiによるリモート操作、素晴らしい画質、エフェクト付きのパノラマモード、非常に高解像度のチルトタッチスクリーン、高速な動作・AF・撮影間隔、ボディ内手ブレ補正。
  • 悪い点: 電子シャッターでローリングシャッター効果が見られる、E-M5と比べてシャッター音が大きい、Wi-Fiで直接ソーシャルメディアにアップロードできればよかった、ボディ内手ブレ補正が動画で使用できない、バッテリーライフが今一つ。

 

 

GX7は新型センサーの採用で、高感度性能がかなり向上しているようですね。E-M5との比較ではいい勝負のようですが、超高感度域ではGX7が優っているようです。

サンプルでは、GX7の画質は解像感が高くシャキっとした描写のように感じます。ボディ内手ブレ補正は、このテストではあまり高い効果ではなかったようですが、条件を変えて、もう少しテストをしてみて欲しいところです。