キヤノンEF-M 11-22mm F4-5.6 IS は開放から良好な画質だが周辺光量落ちが目立つ

Photography Blog に、EOS M用の広角ズーム「EF-M 11-22mm F4.5-5.6 IS STM」のレビューが掲載されています。

Canon EF-M 11-22mm f/4-5.6 IS STM Review

  • 重さはわずか220グラム、全長は58.2mm(レンズ収納時、使用時はワイド端で74mm)で、このレンズはキヤノンの広角レンズの中では最も小さいものの1つだ。
  • 鏡筒は、大部分が金属製でとてもしっかりとしている。比較的安価で軽量なレンズだが、造りはとても良好だ。
  • フォーカスリングはレンズサイズの割りにとても幅が広いが、滑り止め(ギザギザ)が付いている部分の幅はわずか3mmで非常に狭い。フォーカスリングは最短と無限遠の両端で止まらないので、無限遠へのセットはやりにくい。AF時はフルタイムMFが可能だ。フォーカシングでは前玉は回転しない。
  • AFは最新ファームのEOS M 使用時は、被写体にロックするまで0.5秒前後でかなり速い。明るい場所でも暗い場所でもAFの迷いはそれほど無く、ほとんどのケースで正確に合焦した。AFの作動音はほとんどせず、動画に適している。
  • 色収差はテスト中に見られたのはごくわずかで、よく補正されている。
  • 周辺光量落ちは、11mm開放では顕著だが、JPEGでは自動補正される。広角端ではタル型の歪曲も目立つ。
  • このレンズはマクロレンズではないが、近接撮影では、センサー面から15cmまで寄れるので実用的だ(最大撮影倍率は0.3倍)。
  • 解像力は、11mmでは中央はF4からF16まで高解像力を維持しており、F22では回折の影響が見られる。隅は中央とほとんど同じくらいシャープで、F5.6からF11ではベストの結果が得られる(※望遠側の解像力テストは、編集時のミスか広角端と全く同じ文章が掲載されています)。
  • EF-M11-22mm IS STM は、画質はとても良好で、シャープネスは中央も隅も絞り開放でさえ十分満足の行くものだ。歪曲はこの種の広角レンズとしては少なく、色収差とフレアもよくコントロールされているが、11mm開放時の周辺光量落ちは目立つ。このレンズは予期せぬラインナップへの追加だったが、比較的手頃な価格で広角域をカバーできる大歓迎のレンズだ。

 

このレンズは軽量コンパクトにもかかわらずIS付きで、しかも寄れるレンズなので、とても便利に使えそうですね。室内の本棚を撮影した解像力テストでは、絞り開放から周辺部までシャープで、広角ズームとしては優秀なレンズという印象ですが、屋外の実写サンプルではそれほど切れ味鋭いレンズではないように感じます。