富士フイルムXF 23mm F1.4 R は造りも光学性能も素晴らしいレンズ

ePHOTOzine に、富士フイルムXF23mm F1.4 R のレビューが掲載されています。

Fujifilm XF Fujinon 23mm f/1.4 R Lens Review

  • 鏡筒は金属とハイクオリティなプラスチックの組み合わせで、300グラムと比較的軽量だが、頑丈な造りを維持している。
  • フォーカシングはインナーフォーカスで、レンズの全長は変わらず、フィルター枠も回転しない。フォーカスリングを手前に引くとMFになり、有用な被写界深度目盛りが現れる。フォーカスリングは十分な重さがあり、微調整も快適に行える。
  • AFは速く正確で、明るい場所では被写体に素早くロックする。
  • 解像力は中央は開放からとても良好(very good)だが、隅はかなり遅れを取っている。絞ると画面全域で改善し、隅はF2で良好な値(good)に達する。ピークのF2.8からF5.6では、解像力は画面全域で際立った値(outstanding)になる。
  • 色収差は極めてよく補正されており、画面全域でごくわずかだ。F11以上に絞った場合のみ、隅で1/4ピクセルの色収差が見られた。
  • 周辺光量落ちは開放で2.25EVで、大口径レンズとしては標準的。F4以上に絞ると、見た目に均一になる。
  • 歪曲は1.15%のタル型で、大口径の広角レンズとしてはまずまずだ。歪曲の形は画面全域で整っているので、後処理での補正は比較的容易なはずだ。
  • 花型フードが付属しているが、フードを使用しない場合でも、厳しい逆光の状況でこのレンズのフレア耐性は高い。光源を入れて撮影した場合でもコントラストは良好に保たれている。
  • このレンズのクオリティは、鏡筒の造りの面でも光学性能の面でも素晴らしい。780ポンドの価格は安価ではないが、適切なように思われる。
  • 良い点: 絞ったときは極めてシャープ、中央は開放からとてもシャープ、軽量、便利な被写界深度目盛り、素晴らしい造り。
  • 悪い点: 開放で隅が期待したほどシャープではない。

 

このレンズは開放付近では少し周辺部が甘いようですが、F2.8からF5.6では、中央から隅まで驚くほどの解像力ですね。色収差や歪曲も良好で、光学性能は全く問題なさそうです。サンプルでは、周辺部まで解像感の高いカリっとした描写のレンズという印象です。