パナソニック12-32mm F3.5-5.6 OIS はより大きなキットレンズと同等の良好な画質

CameraStuffReview に、パナソニック「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH MEGA O.I.S.」のレビューが掲載されています。

Review Panasonic 12-32mm (m43)

  • 手ブレ補正は1/50秒で既に効果が見られる。1/6秒では、手ブレ補正OFF時の1/50秒と同じシャープさで、これは3段分の効果だ。
  • このレンズは全長はわずか28mm、重さ70g、フィルターサイズ37mmで、パンケーキレンズの20mm F1.7よりもさらにコンパクトだ。使用する前に繰り出す必要があり、使用時の全長は最大48mmになる。マウントは金属製で、鏡筒は(金属に見えるが)プラスチック製だ。
  • AFは8mから60cmへのピント合わせでは1/10秒前後で遅れは少なく、一貫して非常に正確だった。作動音は全体的に静かだ。AFはGM1との組み合わせで多くの一眼レフよりも速い。フォーカスリングは無いが、GM1ではボディ側でマニュアルフォーカスが行える。
  • 解像力は中央は絞り値にかかわらず高い。隅は中央よりも低くなるが、それでも1000ラインもあり、多くのユーザーは満足するだろう。批判的なユーザーには隅の解像力は十分ではないかもしれないが、A3の良好なプリントも可能なので、この製品がターゲットとしているユーザーには問題はないだろう。
  • 周辺光量落ちはカメラ内で自動補正されており、目立たない。ワイド端の開放だけは周辺光量落ちが見られる(1EV前後)が、1段絞ればそれも解消する。
  • 歪曲も自動補正され、とても良好だ(ワイド端で-2%未満)。
  • ボケ味は玉ボケの外側に縁取りが見られるが、他のm4/3やAPS-C機のキットレンズと同程度の良さだ。
  • 逆光では、極端な状況では、いくらかフレアの兆候が見られる。夜景でもゴーストが見られる。レンズフードは同梱されない。
  • 色収差はカメラ内で自動補正される。テストでは、色収差を検出する(または視認する)のは困難だった。
  • 12-32mmは、m4/3用の14-42mmやAPS-C用の18-55mmのキットレンズと同等の画質で、大きいレンズが画質に関して常に良いわけではないことを示している。それでもなお、このレンズのセールスポイントは小ささと軽さで、GM1との組み合わせでポケットに入れて持ち運ぶことができる。光学性能は色収差や歪曲・周辺光量落ちは素晴らしいが、周辺部の解像力はいくらか後れを取っている。価格も高くはなく、ワイド端が換算24mmなのも魅力的だ。
  • 良い点:非常に小型軽量で造りが良い、換算24mmからの魅力的なズーム域、良好な画質、手ブレ補正内蔵、全ての設定はカメラで行いこれ以上なく簡素。
  • 悪い点: 隅の解像力が今ひとつ、望遠端の歪曲、ときどきフレアに悩まされる、マクロ機能が無い、それほどバーゲン価格ではない。

 

パナソニックの12-32mmは、手ブレ補正付きでこれだけ小型軽量化しているにもかかわらず、14-42mmとほぼ同等の光学性能を維持しているのは素晴らしいですね。ワイド端が換算24mmなので、既に14-42mmや14-45mmを持っているユーザーも、使い分けできそうです。