ニコンDf は最高の高感度性能を求める人にお勧めのカメラ

ePHOTOzine に、ニコンDf のレビューが掲載されています。

Nikon Df Digital SLR Review

  • ニコンはDf を可能な限りコンパクトに造ったが、一方で背面まで回りこむ大きなグリップが採用されており、親指でもしっかりとカメラを保持することができる。グリップの背面の部分はゴムで覆われているが、残念なことに、前面のグリップはテクスチャーの付いたプラスチックだ。
  • 前面・背面のコマンドダイヤルは上手く配置されており、それほど指を伸ばしたり動かしたりせずに操作することができる。前面のコマンドダイヤルは通常のニコンの一眼レフと位置が異なっているが、他の一眼レフと同様に使いやすい。
  • 背面のボタン配置はD610やD800のような通常のニコンの一眼レフと変わらない。上面にシャッターダイヤルや露出補正ダイヤルがあるが、前後にコマンドダイヤルもあるので、他のニコンの一眼レフに慣れているユーザーには、このカメラの操作は馴染み深いものだろう。
  • メニューはニコンの一眼レフユーザーには見慣れたものだが、旧型のレンズをサポートするための多くの設定がある。
  • メモリカードスロットがD600/D610と異なりシングルスロットで、横からアクセスできない(下から抜き差しする)のは残念だ。
  • バッテリーはD5300と同じだが、電力マネージメントが改善されたおかげで、バッテリーライフは改善されている。
  • AF速度とシャッターレスポンスはいずれも素晴らしく、撮影から次の撮影までの間隔もとても良好だ。連写は5.5コマ/秒で、JPEGで停止するまでに100枚、RAWではスローダウンまでに27枚撮影することができる。
  • サンプルでは、肌のトーンは満足のいくもので、色再現と高感度ノイズ性能も良好だ。キットレンズの50mm f/1.8Gは、暗い場所でもOVFでもライブビューでも良好に合焦した。50mm f/1.8は非常にシャープで、ティテールが豊富で、逆光にも強い。AFは信頼でき、そして速い。
  • 高感度ノイズは、ISO50から3200までは素晴らしい。ノイズリダクションは、デフォルトでは他の一眼レフと比べて極めて弱く、これはISO6400、ISO12800のような高感度でもディテールが維持されることを意味している。ディテールはISO25600では少し失われ、ISO51200ではノイズが極めて支配的になる。ISO102400は使用できるかもしれないが、ISO204800の使用は避けたほうがよい。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では暖色に傾き、プリセットの方が若干よい結果だ。蛍光灯はオートでは若干ブルーの結果で、プリセットでは若干マゼンタに傾く。このため、ベストの結果を得るためには、カスタムホワイトバランスを使うか、RAWで撮影して後で補正することをお勧めする。
  • カメラを暗い状況で使用するユーザーは、D4から受け継いだセンサーのおかげで、素晴らしい高感度性能を享受できる。高画素が必ずしも必要ではなく、最高の高感度性能が欲しければ、Df は極めて理にかなった選択だ。特にオールドレンズを所有しているなら、素晴らしい選択だ。しかし、AFポイントが中央に寄ってることにがっかりする人もいるだろう。また、価格はかなり高く、残念ながら動画機能は搭載されていない。我々は、実際に自分でDf を試してみて、使い勝手が気にいるかどうか確認してみることをお勧めする。
  • 良い点: 素晴らしい高感度性能、素晴らしいバッテリーライフ、素晴らしい画質、大きく明るいファインダー、旧いニコンレンズへの対応、マニュアルコントロール。
  • 悪い点: 動画機能が非搭載、フロントグリップのテクスチャーがプラスチックでゴムではない、メモリーカードスロットが底面にあり1スロットしかない、価格が高い、フラッシュが内蔵されていない。

 

Df の高感度性能は各所で高く評価されていますが、元記事の感度別のサンプルでも本当にノイズが少ないですね。画質はあまり派手さがなく、落ち着いた絵作りという印象です。Df はニコンのオールドレンズやMFカメラライクな操作を楽しみたいという方だけでなく、単純にとにかく高感度に強いカメラが欲しいという人にも有力な候補になりそうですね。