富士フイルムX-Pro1は大きなブレークスルーが得られるタイミングでモデルチェンジする

デジカメWatchに、富士フイルムのマネージャー岩田治人氏と上野隆氏のインタビューが掲載されています。

メーカーインタビュー2013:富士フイルム編

  • Xシリーズは新製品を出すだけではなく、ファームウェアのアップグレードで性能を磨き込むことを旧モデルに対しても行なっている。
  • Xシリーズの強みは何かと言えば、一番は写真メーカーならではの色再現。それは銀塩フィルム時代のノウハウを、デジタル時代に再構築しているから。ノウハウの蓄積があるため記憶色、期待色をデジタルの領域で出している。
  • 一部のWebサイトで囁かれているX-Pro1後継機に関して、当面の間は新製品の予定はない。頻繁に新製品を投入するのではなく、最高級機として十分に納得戴けるものに仕上げてから投入したいと考えている。
  • X-Pro1は(最上位モデルとして)大きなブレークスルーが得られるタイミングで、適切なモデルチェンジを行ないたいと考えている。
  • "Xらしさ"を表現するためには、よいレンズが不可欠だ。少なくともできる限り早く、トータル20本くらいは揃えなければダメだと考えている。
  • 富士フイルムは電子補正に頼らず、光学系だけで補正する設計を今もやっている。補正すれば必ず画質が低下する。また、結像性能を電子補正で補おうとすると、輪郭補正で立体感のない画になる。
  • 1月、ラスベガスのInternational CESでは、新しいレンズを発表する。

 

富士フイルムの色再現やレンズの画質へのこだわりが分かる興味深いインタビューですね。先日の海外のインタビューで「X-Pro1後継機は登場しない」というコメントがありましたが、これは当面の間登場しないという意味で、X-Proシリーズが無くなるという意味ではないようです。来年は急ピッチでXマウントのレンズラインナップが拡充されそうで、とても楽しみですね。