ニコンの4-6月のカメラ事業の業績が大幅に悪化

東洋経済オンラインに、ニコンのカメラ事業の不振に関する記事が掲載されています。

どうしたニコン、足引っ張るカメラ事業

  • ニコンの4~6月の業績は、前年同期比で見ると、売上高が前年同期比25%減、営業利益が41%減と、大幅な減収減益。不振の要因は何と言っても、売上高の7割以上を占める、カメラ事業の悪化に歯止めがかからないこと。
  • 販売台数で見るとスマートフォンに侵食されつつあるコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)が前年同期比4割減。さらにニコンの主な収益源である、レンズ交換式カメラも同3割減。
  • 理由の1つは、コンデジ戦略が裏目に出たこと。スマートフォンによる侵食を受けデジカメ他社は、ローエンド機種から早々に撤退した。一方、ニコンはローエンド機種からハイエンド機種まですべての機種をそろえるフルラインナップ戦略を堅持。その結果、スマホによる影響をまともに受けた。
  • 理由の2つ目は、一眼レフ市場における競争環境の異変。これまで一眼レフ市場はニコンとキヤノンがほぼ半々で分け合う膠着状態が続いていた。しかし今年に入って、キヤノンがシェア拡大に大きく舵を切る。その影響について、伊藤純一副社長は、「欧州、特にドイツを中心に価格攻勢を仕掛けられ、競争環境が悪化した。その影響で台数を落としている」と説明した。

 

ニコンはカメラ本体や交換レンズの新製品をかなり早いペースでリリースしているので、新製品だけを見ていると、とても好調に感じてしまいますが、実際の売上では苦戦しているようですね。コンデジの不振はニコンに限らず以前から言われていることですが、最近ではレンズ交換式も売れなくなってきているのが気になるところです。