オリンパスのボディーキャップレンズ9mm F8は隅は甘いが中央はしっかりとした描写

photozone に、オリンパスの魚眼のボディーキャップレンズ9mm F8 Fisheye のレビューが掲載されています。

Olympus 9mm f/8 Fisheye Lens Cap - Review / Lens Test Report

  • 9mm F8 Fisheye は驚くほど小さく、重さもほとんどゼロに等しい(30g)。鏡筒はプラスチック製で造りも問題は無いが、レバーはいくらか壊れやすそうに感じた。
  • フィルターは残念ながら装着できないが、これはどの魚眼レンズでも同じことだ。
  • 2枚の非球面レンズが使用されており、オリンパスは光学性能に配慮している。
  • 歪曲は膨大だが、これは仕様で不具合ではない。残念ながらこのレンズの画角は140度しかなく、伝統的な魚眼レンズの180度よりも狭い。このため、魚眼効果はそれほど顕著ではない。
  • 周辺光量落ちは、0.9EVで若干見られる。
  • 解像力は許容範囲内だ。中央はとてもシャープで、周辺部もそれほど悪くないが隅はかなり酷い。解像力のグラフには、信頼できる測定方法が無かったので隅の解像力は掲載していないが、1000LW/PH前後だと推測している。コントラストは一様にかなり低く、特に隅は低い。
  • 倍率色収差は、大きすぎるというほどではないが、周辺部で平均2ピクセルで目に付く。しかし、隅ではもっと大きな値が予想される。
  • オリンパスはこのレンズをアクセサリーと述べているが、正直なところ、このレンズはそれほど悪くはない。中央はとてもしっかりとした性能で、周辺部もOKだが、一方で隅は非常に甘い。色収差は顕著だが酷くはない。周辺光量落ちはいくらか見られるが、魚眼では不満はないだろう。コントラストは特に隅では低い。しかし、逆光にはとても強い。光学性能はそれほど印象的ではなく、本格的な魚眼の代替にはならないが、しかし価格は100ドルでずっと安い。

 

本格的な魚眼レンズと比べられるような性能ではありませんが、それでも中央はかなりシャープで、周辺部も甘くはなるものの、トイレンズとしてはなかなか優秀と言ってもよさそうです。サンプルを見る限りでは、作品造りにも十分使えそうで、結構楽しめそうなレンズ(アクセサリー?)という印象です。