岩谷産業が人工的に蛍石を合成する技術を確立

岩谷産業が、蛍石の人工合成技術を世界で初めて確立したことをアナウンスしています。

<世界初 !> フッ化カルシウム(蛍石)合成技術を確立 レンズ用原料として天然資源に依存しない安定供給を実現

  • 岩谷産業株式会社は、デジタルカメラ、天体望遠鏡のレンズに使われる光学結晶材料の原料となるフッ化カルシウム(蛍石)の合成技術を確立した。
  • 光学結晶材料の原料となる蛍石は、品質のバラツキや価格変動が激しく光学レンズメーカーでは安定的なフッ化カルシウムの調達が課題となっていた。今回、世界で初めて開発に成功した人工フッ化カルシウムの製造技術を用いると、極めて高純度な製品を安定的に提供することが可能となり、このようなユーザーニーズに応える有望な技術として注目されている。
  • 今回の技術で製造した高純度フッ化カルシウムは、某大手光学レンズメーカーにて評価したところ、天然のフッ化カルシウムを使用した場合と比較して光学特性が良好になるとの結果が得られた。
  • 今回の開発で人工蛍石の量産化に目途が立ったことから、今後はレンズメーカーおよび鉄鋼メーカーを中心に同製品のPRおよび需要開拓を行い、早期の事業化を目指していく。

 

人工蛍石の製造技術が確立されたということなので、この人工蛍石が順調に量産されれば、蛍石を使った高性能レンズがこれまでよりも安価になるかもしれませんね。

また、この人工蛍石は、天然の蛍石よりも光学特性が良好というテスト結果が出ているようなので、レンズの光学性能の更なる向上も期待できるかもしれません。