オリンパスE-PL7は旧型のE-PL6から多くの点で改善されている

ePHOTOZine に、オリンパスE-PL7のレビューが掲載されています。

Olympus PEN Lite E-PL7 Full Review

  • ボディは金属製で造りは良好だ。前面のグリップと背面のサムグリップはまずまず。
  • モニタは視野角が広く、明るくクリアで色鮮やかだ。タッチスパネルが採用されているにもかかわらず、タッチ操作でメニューの項目をスクロールすることはできない。
  • バッテリーライフはCIPA規格で350枚で、これは良好ではあるが、Wi-Fiを多用するとバッテリーライフは短くなるので、スペアバッテリーを持っていくことを勧める。
  • シャッターレスポンス(0.05秒)とAF速度はとても良好だ。電源投入時の起動時間(1.3秒)と、撮影から次の撮影までの間隔(フラッシュ無しで0.3秒)も非常に短い。連写はJPEGでは7コマ/秒(スローダウンまで36枚)で、RAWでも7コマ/秒(スローダウンまでに19枚)で撮影できた。
  • サンプルでは、ナチュラルカラーモードでは彩度は控えめでコントラストが低い。ヴィヴィッドやiエンハンスを使うとより明るく色乗りもよく、コントラストも強くなり、こちらの方が多くの人が満足するだろう。ディテールは良好だった。
  • キットレンズの14-42mm EZ は非常にコンパクトにもかかわらず、良好な性能で、広角端でも望遠端でもディテールは豊富だ。等倍で見ると、ハイコントラストの部分にいくらかパープルフリンジが見られるが、これは大部分は画面の隅で、多くの場合は問題ないはずだ。歪曲と周辺光量落ちは、カメラ内で上手く自動補正されているが、時折目につくこともある。
  • 低ノイズで最高のディテールを得るためには、ISO100からISO800の使用を勧める。ISO1600とISO3200はまだ良好な結果が得られるが、ノイズは増え、ディテールは減少する。ISO6400とISO12800ではノイズが強くなり、可能ならば使用を避けることを勧めるが、縮小してWebで使うなら実用になるかもしれない。ISO25600はディテールは失われノイズが非常に多くなるので、避けた方がいい。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯でも蛍光灯でも良好で、しばしばプリセットを使うよりも良い結果が得られる。
  • 新しいアートフィルターが追加されているが、写真を自動的につなぎ合わせてパノラマ写真を生成する機能は搭載されていない。
  • 動画のクオリティは良好で、ボディ内手ブレ補正が動画を安定させるのに役立っている。動画の最高感度はISO3200で、マニュアルコントロールも可能だ。
  • E-PL7の価格はボディのみで349ポンド、14-42mm EZとのキットが499ポンドで、コストパフォーマンスはとても良好だ。
  • E-PL7は旧型のE-PL5/6から、3軸手ブレ補正や、Wi-Fi、よりスタイリッシュになったデザインなど多くの点で改善されている。画質は色再現とディテールが良好で素晴らしく、動作は速く、機能も非常に多い。E-PL7は、ハイクオリティでスタイリッシュなミラーレス機を探している全ての人に素晴らしい選択になるだろう。
  • 良い点: 良好な高感度性能、素晴らしい画質、Wi-Fi内蔵、スタイリッシュな金属ボディ、2軸電子水準器、素晴らしい3インチのタッチパネル付きモニタ、ライブバルブ/ライブタイム機能、多くのアートフィルターやエフェクト。
  • 悪い点: 自動パノラマ合成機能がない、メニューシステムが新規のユーザーにはとっつきにくい。

 

E-PL7は、ここでは、コストパフォーマンスと性能が4.5点、機能と使い勝手、総合評価が5点満点でエディターズ・チョイスという非常に高い評価となっています。

E-PL7ではAFや手ブレ補正ユニット、画像処理エンジン、液晶モニタなどが変更され、またボディの質感も高められているなど、旧型のE-PL6と比べると満遍なく高性能化されていて、全体的に訴求力がアップしているという印象です。