パナソニックGM5は非常にコンパクトだが画質や機能で妥協は見られない

ePHOTOZine に、パナソニックのEVF内蔵のコンパクトなm4/3機「LUMIX GM5」のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix GM5 Full Review

  • このカメラは驚くほどコンパクトで、本格的なコンパクトカメラと同等のサイズだ。このカメラはGM1よりもわずかに大きいだけにもかかわらず、EVFが搭載されている。
  • 液晶モニタはクリアで、ギャップレス構造のため屋外で見やすくなっている。EVFは116.6万ドットの良好な解像度で、アイセンサーによって自動的に切り替わる。
  • 外装の仕上げはボディカラーによって少し異なっており、赤のボディはより革に近い仕上げで、黒は標準的な仕上げになっている。
  • 静音シャッター(電子シャッター)を使用すると完全に無音で撮影ができる。機械シャッターも非常に静かで、オリンパスのE-M5や他のパナソニック機よりも静かだ。
  • バッテリーライフは、CIPA規格で液晶モニタ使用時に210枚、EVf使用時に220枚で、非常に少なく、多く撮影したい場合やWi-Fiを多用する場合は、予備のバッテリーを持っていくことを勧める。
  • 連写は(実測で)JPEGでは機械シャッターで5.4コマ/秒(スローダウンまでに37枚)、電子シャッターで9コマ/秒(スローダウンまでに9枚)、RAWでは5コマ/秒(スローダウンまでに5コマ/秒)だ。
  • AFは非常に速く、フォーカスポイントはタッチパネルを利用して素早く設定できる。
  • サンプルでは、ポートレートの肌のトーンは良好で、ディテールはとても豊富だ。露出は様々な条件で良好で、非常に信頼性が高い。
  • キットレンズの12-32mm は、広角端の隅でさえディテールはハイレベルだ。周辺光量落ちは若干見られるが、これはカメラ内で補正が可能だ。色収差は自動補正されており非常に少ない。歪曲は広角側ではタル型が顕著だが、望遠端の糸巻き型は目立たない。最短撮影距離は20cmで、マクロ性能はこのレンズのウィークポイントだ。逆光ではいくらかフレアが見られるが、それほど大きな問題ではない。
  • ノイズはISO100からISO800では少なく、ISO1600では若干増える。ISO3200でもノイズはわずかだが、ディテールの喪失は目立つ。しかし、ISO3200の画質はまだ良好だ。ISO6400でもノイズはまだ良好だが、ディテールのダメージは大きく、ノイズリダクションの影響は容易に見て取れる。ISO12800とそれ以上の感度では、電子シャッターの影響が見られ、バンディングが目につく。この2つの感度(ISO12800以上)は使用を避けるのがベストかもしれない。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯では良好だが、若干黄色に傾く。白熱灯のプリセットではより正確な結果が得られる。蛍光灯ではオートホワイトバランスは良好で、プリセットは用意されていない。
  • 動画はフルHDの50p(国内では60p)で、最好感度はISO3200だ。動画の画質は良好で、(キットレンズの)光学手ブレ補正は手持ちの動画撮影に効果的だ。
  • GM5はEVF内蔵で最小のm4/3カメラで、大部分のミラーレス機よりも小さいが、画質や機能面での妥協は見られない。バッテリーライフが短い点と、キットレンズの近接性能がウィークポイントだ。
  • 良い点: EVF内蔵、とても良好なノイズ性能、高速なAFとシャッターレスポンス、良好なタッチパネル、素晴らしい画質、素晴らしいリモートコントロールWi-Fi App、究極に小さなボディ、小さなレンズが用意されている、静かな機械シャッター・無音の電子シャッター、高速連写、2軸の電子水準器。
  • 悪い点: キットレンズのマクロ性能が残念、バッテリーライフが短い。

 

GM5の評価はコストパフォーマンス以外は全て満点で、エディターズチョイスを受賞と、非常に高い評価になっています。確かに、この小さなボディにEVFを搭載して、更にフルHD動画や高速連写などを実現しているのは素晴らしいですね。ボディは小さくてもセンサーはm4/3なので、高感度は安心して見ていられる画質という印象です。