Nikon 1 J5 は動きモノに申し分のないカメラだが15fpsの4K動画は残念

ePHOTOzine に、20MPセンサーを採用した「Nikon 1 J5」のレビューが掲載されています。

Nikon 1 J5 Review

  • アルミニウムのボディはしっかりとした感触で、新しいフロントのラバーグリップのおかげで、ホールディングは改善されている。
  • 上面のモードダイヤルには、スタンダードなP/S/A/Mのモードが搭載されている。
  • 上面には新しくコマンドダイヤルが搭載され、背面にはスクロールホイールがあるので、マニュアルモードでは、メニューを開くこと無く、シャッタースピードと絞りを設定することができる。
  • J4と同じように、電子シャッターが搭載されており、音を立てずに撮影することが可能。
  • モニタは高解像度で発色が良く、画質はとても良好だ。
  • バッテリーライフはCIPA規格で250枚で、これはJ4よりも50枚少ない。多くの撮影を計画しているなら、スペアバッテリーの携行を勧める。
  • シャッターレスポンス(0.05秒以下)とAFはどちらも極めて速いが、起動時間(2.1秒)はパワーズームが繰り出すため少し遅い。連写は10・20・30・60コマ/秒で可能で、AF追従で20コマ/秒で連写可能だ(スローダウンまでに撮影可能な枚数はRAWでもJPEGでも20枚)。連写中はどのモードでもフラッシュは使用できない。
  • キットレンズ(10-30mm F3.5-5.6 VR)は、周辺部のハイコントラストな部分で若干の色ズレが見られるが、色収差は良好に補正されている。歪曲と周辺光量落ちは自動補正されるが、補正をOFFにすると、歪曲は極めて強い。このレンズの近接性能は素晴らしく、望遠端ではかなり被写体に寄れる。ディテールはまずまずのレベルだが、望遠端は甘く、そして隅はもっと甘い。このため、我々は、より良い結果を得るために単焦点レンズの使用を勧める。
  • 低ノイズと良好なディテールを得るためには、ISO160からISO800の使用を勧める。ISO160-ISO800ではノイズは低いレベルで、ディテールもまずまずだ。ISO1600-ISO3200でもまだ良好な結果が得られるが、ノイズは増し、ディテールは減少する。ISO6400とISO12800ではノイズが強くなり、色も薄くなるので、可能なら使用を避けた方がいい。とは言え、リサイズしてWebで使うなら、まだ実用になるかもしれない。
  • オートホワイトバランスは、白熱灯ではごくわずかに暖色に傾き、プリセットではより正確な結果が得られる。蛍光灯ではオートホワイトバランスはとても良好で、プリセットではマゼンタに傾く。
  • オートパノラマモードは、画像のつなぎ合わせは良好だが解像度は低い。
  • 動画はフルHD60fpsの他、120fps(1280x720)、400fps(720x288)、1200fps(416x144)で録画可能だ。フルHD動画の画質はクリアで、コンティニュアスAFは非常に良好だ。手ブレ補正(VR)は録画中も機能するが、この場合はタッチパネルを使用できない。VRをOFFにすると、タッチパネルでフォーカス位置を指定できるようになる。4K動画は15fpsで、あまりスムーズではない。
  • J5の価格はレンズキットで429ポンドで、特に高速連写性能を考えると、コストパフォーマンスは良好だ。
  • J5はAF追従で20コマ/秒、AF固定で60コマ/秒の連写が可能で、現行のコンシューマー機で最速のカメラだ。スポーツやアクション撮影などで申し分ないカメラで、AFが極めて速いので、素早く動く子供にも理想的だ。動画の画質も良好だが、15fpsの4K動画は、大きく魅力を損なっている。
  • 良い点: 素晴らしい3インチチルト式タッチパネル、コンパクトでスタイリッシュな金属ボディ、高速連写、AF追従で20コマ/秒の連写、ハイスピード動画モード、良好な画質と色、キットレンズの近接性能、高速なAFとシャッターレスポンス、サイレントシャッター。
  • 悪い点: キットレンズの画質がソフト、ベストの結果を得るには単焦点レンズが必要、バッテリーライフが短い、4K動画が15fps、Wi-Fiアプリの機能。

 

J5は、新たにフロントグリップや上面ダイヤルが採用され、モードダイヤルからP/S/A/Mモードが選択可能になるなど、J4から大きく使い勝手が改善されているようです。

画質はサンプルを見る限りでは、キットレンズでは全体的に少し解像力不足のようで、新しい20MPセンサーの実力を発揮させるには、記事にもあるように、もう少し高性能なレンズと組み合わせた方がいいかもしれませんね。