キヤノンEOS M3 とソニーα6000の画質の比較レビューが掲載

CAMERA LABS に、キヤノンEOS M3 とソニーα6000 のキットレンズでの画質の比較レビューが掲載されています。

Canon EOS M3 vs Sony A6000 JPEG quality (遠景の実写テスト)

  • 実写の比較は、それぞれのキットレンズを使用し、絞りをF5.6でセットして、標準設定のJPEGで行っている。
  • 両者の比較で、主に画像処理とレンズの2つの点に違いが見られる。画像処理では、EOS M3 は、JPEG撮って出しでよりパンチのきいた結果を得るために、α6000よりもコントラストが高く若干シャープネスも強い。どちらの手法が良いかは個人の好みの問題だ。
  • レンズは、周辺部と隅の描写で、明らかにキヤノンのキットズームがソニーのキットズームよりも良好な性能だ。私は、これまでに何度も16-50mmのキットズームはソニーのミラーレスシステムのウィークポイントだと述べてきた。このレンズはとても小型軽量かもしれないが、画質では妥協している。対照的にキヤノンのキットズームは、多くのミラーレスレンズと比べて比較的大きいが、周辺部の性能はずっと良好だ。
  • EOS M3 とα6000 は、解像力では同等のポテンシャルを持っているが、キットレンズを使うなら、キヤノンの方が良い結果が得られるだろう。

Canon EOS M3 vs Sony A6000 Noise (高感度ノイズのテスト)

  • (JPEGでは)EOS M3がα6000よりもコントラストが高くシャープネスが強いが、仔細に見ると、どの感度でもディテールの量は同程度だ。どちらのカメラもISO800まではクリーンで、ISO1600からノイズが見え始める。キヤノンはパンチのきいた画像処理のため必然的にソニーよりもノイズが多いが、α6000は若干ソフトなので、私はキヤノンのアプローチの方が好みだ。
  • ACRで現像したRAW画像では、同じ設定で現像したにもかかわらず、興味深いことにEOS M3はそれでもなおα6000よりもコントラストが高い。これは、光学系とセンサーの違いを示唆している。ノイズレベルはどちらも同等で、ノイズはISO800から見え始め、そこから着実に増える。
  • EOS M3 とα6000の最も大きな違いはコントラストで、これは設定で容易に変更できる。

 

α6000のキットレンズは、コンパクトさを優先した沈胴式のレンズなので、少し大き目のEOS M3のキットレンズに画質で敵わないのは仕方がないかもしれませんね。

絵作りは、ややソフトで穏やかなソニーと、コントラスト・彩度が高くシャキっとしたキヤノンとで対照的ですが、どちらが良いかは、記事で述べられているように好みの問題かもしれません。高感度ノイズは若干α6000の方が少ないようですが、それほど大きな差ではないようです。