シグマDP0 Quattro はこれまで見たコンパクトの中で最高の画質

Photography Blog に、シグマDP0 Quattro のレビューが掲載されています。

Sigma DP0 Quattro Review

  • 処理速度はいくらか改善が見られるが、かなり遅く、静物かゆっくりと動いているものの撮影にしか向いていない。
  • ボディはアルミニウム合金で、極めて良好な造りだ。三脚ネジ穴がレンズの光軸と一致しているのは、このカメラが本格的なカメラを意図している証拠だ。
  • レンズ鏡筒は総金属製で、造りは遊びが全くなく岩のように頑丈だ。フォーカスリングは感触がいいが、残念ながらAFモードでフォーカシング(フルタイムマニュアルフォーカス)ができないので、これができればよかった。
  • 起動時間は1.5秒だ。RAWファイルの書き込みには10秒前後かかるが、ありがたいことに、すぐに次の撮影を行うことができるので、Merrillで批判が多かった点の1つが改善されている。
  • 連写は3.5コマ/秒で、RAWでロックアップまでに7コマまでしか撮影できないが、それでもなお、旧世代からは大きく改善している。
  • AFは引き続きこのカメラの弱点で、9点のAFポイントのうち1点しか選択することができず、他のどのカメラにも装備されているマルチAFポイントが無い。AFの動作はキビキビしているとは言えず、特に暗い場所では遅い。AFは最終的には被写体にロックするが、遅いので、アクション写真には向いていない。
  • ボディはかなり過激なデザインで、これは画質の改善に貢献しているが、敢えて言うなら、我々は、この不格好なグリップの付いたとても大きなボディとの折り合いはあまり良くなかった。
  • 画質はRAWではずば抜けており、ISO100-1600までは素晴らしい結果が得られる。JPEGでは画質が落ち、高感度ではノイズの増加や彩度の低下のため、使う価値があるのはISO100-400だけだ。従って、可能ならば常にRAWを使用することを勧める。
  • 色収差は、非常に上手く対処されているので、多くのサンプルから色収差が出ている作例を見つけ出すのに苦労した。
  • 画質はとにかく際立っており、これまでみたコンパクトカメラのなかで最高に優れていて、高価な単焦点レンズを付けたハイエンドの一眼レフに匹敵する。14mmの単焦点レンズはびっくりするほどシャープで高解像力だ。開放はF4で、他のQuattroシリーズのF2.8よりも暗いが、風景や建築写真なら問題になることはないだろう。

 

DP0 Quattro は、超広角レンズを採用しているにもかかわらず隅々までシャープで驚くほどの切れ味ですね。動作速度やAF、連写などに関しては、一般的なベイヤー機と比べると劣っている部分も多いようですが、風景中心で超広角域でとにかく画質優先のカメラが欲しいという方には、このカメラが最高の選択肢になるかもしれませんね。